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本田 逆境こそ燃える!大迫ら離脱で暗雲も先発奪回へ自信

[ 2017年3月26日 05:30 ]

練習で槙野と激しく競り合う本田(左)
Photo By スポニチ

 W杯アジア最終予選タイ戦(28日、埼玉)を控える日本代表は25日、埼玉県内で練習を行った。UAE戦でベンチスタートだったFW本田圭佑(30=ACミラン)は、FW久保とのポジション争いを歓迎。国際Aマッチ3戦ぶりとなる先発奪回へ意地をにじませた。また、故障のためMF今野泰幸(34=G大阪)、大迫勇也(26=ケルン)、高萩洋次郎(30=FC東京)の3人の離脱が発表され、FW小林悠(29=川崎F)、MF遠藤航(24=浦和)の2人が新たに追加招集された。 日本代表メンバー  W杯アジア最終予選順位表&日程

 ポジションを奪われ、はたから見ればこの上ないピンチ。にもかかわらず、本田は笑みすら浮かべた。UAE戦では2戦連続のベンチスタートに甘んじ、代わりの久保が1ゴール1アシストと大活躍。その結果について、本田はまず「うれしい」と切り出した。そして「これがサッカーというスタンダードですから。何ら不思議なことはない」と続けた。

 「それくらいのレベルに日本代表がなってきたというふうに捉えている。これで(自分がポジションを)取り返すような状況をつくれれば、もっと日本代表が良くなる」。いつもの“本田節”で先発奪回への自信を見せた。

 逆境は好物だ。これまでも数多くの苦境をはね返してきた。「僕は今が楽しい。こういうことが起これば起こるほど、自分自身が試されている気がして。どうやって右肩上がりにしていこうか、それを考えていく自分も好き。それを乗り越えていっている自分も好き」。ただ、所属クラブのACミランで出番がない苦境を脱していないのも事実。「(先発奪回への)道筋は見えているけど、話すと長くなるので」と最後は自ら割愛した。

 タイ戦に向けては強い警戒を口にする。日本代表の特長は縦に速いサッカー。「攻められる方が特長を生かせる」が、タイは引いて守ることが予想される。「思った以上に難しい試合になる。カウンターをさせてもらえない。これは結構大変」という。そして報道陣に熱く問いかけた。「“保持してやるイメージが皆さん湧きますか?”って話ですよね。この間のUAE戦だけでそれをイメージするほどの内容は見せられなかった」

 1トップの大迫が離脱。過去に1トップを務めた本田がそのポジションで起用される可能性もある。本田はUAE戦を振り返って課題を挙げたが、“上から発言”を裏付けるようなパフォーマンスを見せることができるのか。絶対的な存在でなくなりつつある今、その答えは自らピッチで示すしかない。

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2017年3月26日のニュース