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最下位中国が韓国下す リッピ効果で望みつなぐ W杯アジア最終予選A組

[ 2017年3月23日 22:37 ]

 W杯アジア最終予選で大波乱が起こった。日本とは別のA組で23日、勝ち点2(0勝2分け3敗)で最下位だった中国がホームで、勝ち点10(3勝1分け1敗)で2位だった韓国を1―0で撃破した。前半34分にFW于大宝(北京国安)が挙げた先制点を最後まで守り切り、今最終予選で初勝利。崖っぷちから大逆転でのW杯出場へ望みをつないだ。

 リッピ効果だ。昨年10月に、イタリアの名将マルチェロ・リッピ氏(68)が監督に就任。06年W杯ドイツ大会で母国イタリアを優勝に導き、12〜14年に広州恒大を指揮して中国1部3連覇を果たした百戦錬磨のベテラン指揮官は「中国代表の現状は厳しいが、まだ不可能な状況には至っていない。(最終予選)4試合のビデオを見たが、相手に圧倒されたわけではない。問題は(攻守の)バランスだ」と自信を語っていた。

 初陣となった昨年11月15日のホーム・カタール戦は0―0で引き分け。組織的守備を植え付け、“中国版カテナチオ”で2試合連続完封を果たした。

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2017年3月23日のニュース