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レスター岡崎“鬼プレス”逆転8強!!「貢献した手応えあった」

[ 2017年3月16日 05:30 ]

欧州チャンピオンズリーグ決勝T1回戦第2戦   レスター2―0セビリア ( 2017年3月14日 )

<レスター・セビリア>前半、ボールを追うレスターの岡崎
Photo By 共同

 14日に2試合が行われ、FW岡崎慎司(30)が所属する初出場のレスターはセビリアに2―0で快勝した。アウェーでの第1戦は1―2で敗れたが、2戦合計3―2とホームで逆転してベスト8進出を決めた。公式戦3試合連続で先発出場した岡崎は、前線からのプレスや2点目に絡む活躍で勝利に貢献。ユベントスはポルトを1―0で破って、2戦合計3―0で2大会ぶりにベスト8に進んだ。

 信じた道を突き進むだけだ。4―4―2の2トップで先発した岡崎は攻守で献身的に働き、逆転での8強入りに不可欠な役割を果たした。「自分のプレーはかなり効いている。チームに貢献した手応えがあった」。ラニエリ監督解任後にチームは公式戦3連勝。その3試合すべてに先発した30歳は、終了の笛が鳴ると満面の笑みで歓喜の輪に加わった。

 シェークスピア新監督が徹底する積極的なプレスの先頭に立った。2トップのバーディーと労を惜しまず相手に寄せ、ロングボールを蹴らせて守備陣がはね返す。こぼれ球は中盤で拾って、素早く前へ。これを繰り返した。「皆の集中が切れそうになった時に僕が前に行って、相手に余裕を持たせないようにしようと思った」。後半9分にはロングスローを受けてから右足シュートを放ち、その後の展開から2点目が生まれた。

 不遇だったラニエリ前監督時代も「唯一、自分は練習で(手を)抜かなかった」と胸を張る。「毎試合“ダメだったら次の試合は代えられる”っていう命懸けの試合をしてるんすよ、僕だけが。だからここまですべてを出せる」。英紙デーリー・メールの採点は10段階中7・5。「いつものようにプレスをかけ、セビリアのビルドアップを阻んだ」と評された。足りないものはただ一つ、得点だ。「チャンスをまだものにできていない部分もある。点を取る。そこに懸けたい」と自らの得点を誓った。

 昨季、チームは国内を席巻した。今季は欧州の舞台で台風の目となるべく、岡崎は次のステージを見据えた。(レスター・田嶋康輔通信員)

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