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代表も救う!久保 40メートル独走4人抜き弾でW杯予選へ弾み

[ 2017年3月14日 05:30 ]

ベルギーリーグ   ヘント3―0メヘレン ( 2017年3月12日 )

メヘレン戦の前半、ゴールを決め祝福されるヘントの久保(右端)
Photo By 共同

 ベルギー1部ヘントの日本代表FW久保裕也(23)が圧巻の4人抜きゴールを決めた。レギュラーシーズン最終戦のホーム・メヘレン戦で3戦連発。7位だったチームを3―0の勝利に導いて4位に押し上げ、優勝を決める優勝決定プレーオフへと進出させた。18年W杯ロシア大会アジア最終予選2試合(23日・UAE戦、28日・タイ戦)に向けた招集レターが日本協会から届いていることも判明。若きストライカーの勢いが止まらない。 久保成績&日程  日本代表日程

 勝負強さを発揮した。ヘントの試合前の順位は7位。勝った方が6位以内を確定させて優勝決定プレーオフに進出し、負けた方が6位以下となり下位プレーオフに回るという両チームにとっての大一番。久保の一撃がチームの勝利を決定づけた。

 1―0の前半45分。センターサークル付近でボールを受けると、反転して2人のDFを振り切った。そのまま独走しエリア内に進入。目の前には3人のDFがいたが「パッとひらめいたというか感覚でできた。仕掛けるのを考えず自分の体が勝手に動いた」とパスは選択せず、ダブルタッチで2人の間をすり抜けた。最後は飛び出したGKの位置を確認して右足で冷静に流し込んだ。

 40メートル独走で3試合連発。今冬の加入後は7試合5得点と荒稼ぎし元日本代表FW鈴木隆行氏が持つベルギーリーグでの日本人最多得点に並んだ。

 16日にはW杯アジア最終予選のメンバーが発表される。「見てもらってたら、ありがたいですね」と久保は謙虚に話すが、ヘント関係者によると「招集の可能性がある」とのレターはクラブ側に届いているという。2月11日のウーペン戦ではハリルホジッチ監督が極秘視察。昨年11月の最終予選サウジアラビア戦で先発に抜てきした若きストライカーに熱視線を送っており今回の代表招集も有力だ。それどころか今の活躍ぶりは他の欧州組以上で、ポジション獲得の可能性も十分にある。

 負傷交代で不完全燃焼に終わったサウジアラビア戦では、自らと交代した本田(ACミラン)のボールの受け方や体の使い方に衝撃を受けた。そこからはボールをもらう前の動き方を改善。この試合でもワンタッチで前を振り向けたことが大きかった。UAE戦はW杯出場を左右しかねない重要な一戦。A代表での刺激を急激な成長へとつなげてきたストライカーが、今度こそハリルジャパンの救世主になる。

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2017年3月14日のニュース