×

仙台 ホームで無念0―2敗戦…次こそ「強くなれ」

[ 2017年3月12日 05:30 ]

明治安田生命J1第3節   仙台0―2神戸 ( 2017年3月11日    ユアスタ )

<仙台・神戸>試合前、サポーターとともに黙とうする仙台イレブン
Photo By スポニチ

 東日本大震災発生後、初めて3月11日に行われた公式戦。ホームの、被災地の声援を受けて戦った仙台イレブンだったが、神戸との全勝対決を制することはできなかった。後半1分に左サイドを崩され失点すると、5分後にペナルティーエリア中央でのこぼれ球を押し込まれ2失点目。渡辺監督は「2失点目があまりにも早くゲームを難しくしてしまった」と悔やんだ。終盤は何度も敵陣に迫ったが、ついに相手ゴールをこじ開けることはできなかった。

 試合前のミーティング。指揮官は「我々も6年前の震災に思いをはせて祈ることはできるが、それは求められていない。我々にはサッカーしかない。勝つこと、結果を被災地に示そう」と選手に語りかけた。特別な日であることを誰もが理解していて、だからこそ勝利が欲しかった。主将のMF富田は「特別な試合だったのに勝てず、仙台を代表しているのに申し訳ない」と肩を落とした。だが、下を向いている時間はない。クラブの今年のスローガンは「Be Strong(強くなれ)」。「まだ難しい状況にいる方のためにも、勝つことで何か伝えられたら」と渡辺監督。仙台は歩みを止めるわけにはいかない。

続きを表示

2017年3月12日のニュース