×

バルサ史上最大の逆転!残り7分から怒とうの3発8強

[ 2017年3月10日 05:30 ]

欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦   バルセロナ6―1パリSG ( 2017年3月8日    バルセロナ )

逆転8強を決めて喜ぶバルセロナの選手たち
Photo By AP

 奇跡の大逆転だ。8日に2試合が行われ、2大会ぶりの優勝を狙うバルセロナがホームでパリ・サンジェルマンを6―1で下し、2戦合計6―5で10季連続の準々決勝進出。ブラジル代表FWネイマール(25)が後半43分からの3得点すべてに絡む活躍で、第1戦を4点差で敗れたチームとしては史上初めて逆転突破を果たした。MF香川真司(27)が所属するドルトムントはホームでベンフィカ(ポルトガル)を4―0で退け、2戦合計4―1で3季ぶりにベスト8に進出。香川は後半36分から出場した。 決勝トーナメント

 本拠地カンプ・ノウを埋め尽くした9万6290人が歴史の目撃者となった。バルセロナが欧州CL史上初めて第1戦の4点ビハインドから突破。「まるでホラー映画のシナリオのよう。チーム全員が最後まで信じ続けた結果だ」。ルイス・エンリケ監督はイレブン、スタッフ全員とピッチ中央で抱き合い、跳びはねて喜びを爆発させた。

 「僕のサッカー人生で最高の試合。歴史をつくった」と胸を張ったネイマールが大逆転劇の立役者だった。後半17分にパリSGに1点を返されて3―1とされ、2戦合計3―5。相手がアウェーゴールで上回るため逆転にはあと3点が必要な後半43分に、起死回生のFK弾を決めた。左45度から右足でゴール左上に突き刺し、あと2点。5分が表示されたロスタイム突入直後に、FWスアレスが倒されて得たPKを確実に決めて2戦合計5―5、あと1点。そしてロスタイム5分目、FKが一度相手にはね返された後に、左足で浮き球のボールを前線に送ってDFセルジ・ロベルトの奇跡の逆転弾を演出した。

 ネイマールを輝かせたのは“サポート役”に回ったエースのメッシだった。第1戦で0―4と惨敗した後、ルイス・エンリケ監督はシステムを従来の4―3―3から「中盤を厚くできる」と、より攻撃的な3―4―3へ変更。それに伴いメッシは3トップ右からトップ下に入り、より自由に動いて攻撃に絡めるようになった。その結果、直近のリーグ戦でヒホンに6―1、セルタに5―0と大勝。指揮官が前日会見で「6点取れる」と豪語していたのは、最後はハッピーエンドが待っているホラー映画のシナリオを描ける自信の表れだった。

 英ブックメーカー大手ウィリアムヒルの優勝オッズは、試合前の34倍から1番人気の3・75倍まで急上昇。「我々はまだ何も勝ち取っていない。これからの道は長い」とネイマールは気を引き締めたが、2季ぶりの欧州制覇に向けてバルセロナが大本命に躍り出た。

続きを表示

2017年3月10日のニュース