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シャペコエンセ リベルタ杯デビュー戦飾る、レイナウド天国にささぐ先制弾

[ 2017年3月8日 18:37 ]

 昨年11月にコロンビアへ向かう航空機の墜落事故で多くの選手や監督らが犠牲となったシャペコエンセ(ブラジル)が、南米クラブ王者を決めるリベルタドーレス杯のデビュー戦を白星で飾った。

 昨季のスダメリカーナ杯王者として初出場。1次リーグ初戦のアウェー・スリア戦(ベネズエラ)に向けて、事故後初めての国際フライトで6日に敵地入り。同日の会見でマンシーニ監督は「サッカーをプレーするという普通の活動に戻れたことが嬉しいし、リベルタドーレス杯に初出場することを誇りに思う。スリア州知事をはじめ、皆さんの温かい出迎えに感謝します」と語っていた。

 翌7日の試合は2―1で勝利。前半33分、サンパウロから期限付き移籍したDFレイナウドがクラブ大会1号となる先制ゴール。右CK付近から角度のないFKを、左足でカーブをかけて直接蹴り込むと、選手は集まって天を指さして犠牲者にゴールをささげた。後半24分にフラメンゴから期限付き移籍のMFルイス・アントニオがミドルシュートを決め、相手の反撃を1点に抑えて逃げ切った。

 シャペコエンセは昨年、南米連盟主催の国際大会スダメリカーナ杯で決勝に初進出。11月30日に行われる予定だった決勝第1戦でメデジンに向かう途中で事故に遭った。乗客乗員77人のうち選手19人を含む71人が死亡。09年に神戸を指揮したカイオ・ジュニオール監督、13年にJ2千葉で得点王を獲得したFWケンペス選手ら元Jリーグ関係者5人も犠牲となった。決勝は中止となり、対戦相手のアトレチコ・ナシオナル(コロンビア)は優勝をシャペコエンセに譲っていた。今季に向けて国内ライバルクラブからの期限付き移籍の協力もあり、約20選手が新たに加入していた。

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2017年3月8日のニュース