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【川本治氏の目】カズは十分戦力!絶妙 ボールがない場所での動き

[ 2017年2月27日 10:30 ]

明治安田生命J2第1節   横浜FC1―0松本 ( 2017年2月26日    ニッパツ )

<横浜FC・松本>前半、ゴールを決めた野村(中)を祝福する横浜FC・三浦
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 カズは十分に戦力になるところを見せた。一番目についたのは動きの質。攻撃時に右から中央にクロスが入ると、イバがゴール前に飛び込み、カズが左サイドのボールがこぼれそうな位置に入っていた。これはFWの動きの鉄則で、ボールがない場所での動きは素晴らしかった。前半16分の得点シーンも野村が右からシュートした時、カズが左サイドでいい位置取りをしていた。経験と読みの良さで、これなら監督が起用したくなるのも当然だろう。

 シュートは後半12分の1本だけだったが、右からのパスをダイレクトでチップ気味に打った。試合後「思い切り打てば良かった」と言っていたが、軸足がブレずにシュートが打てるのは下半身が鍛えられている証拠だ。空中戦では相手と五分に競り合っていたが、腹筋、背筋が相当強くないとできないこと。私は日々の練習についていけなくなり32歳で引退したが、カズは毎日練習できているし、戦力が上がった中で11分の1になっていることを示している。この感じなら今季もゴールは期待できると思う。 (元ジェフ市原強化部長)

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2017年2月27日のニュース