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鄭大世 開幕弾より勝利を「クオリティーを高めればつながる」

[ 2017年2月25日 05:30 ]

明治安田生命J1開幕戦   清水―神戸 ( 2017年2月25日    アイスタ )

開幕戦へ調整する清水FW鄭大世(中央)。右はMF村田
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 J1定着へ、勝負の年が始まる。開幕を翌日に控えた24日、清水イレブンは非公開で調整。いつもと変わらない雰囲気の中に、わずかな緊張感を漂わせた。攻撃陣をけん引する主将のFW鄭大世は「まだ実感がない。だいぶ前から緊張しています」と心境を語り、得点について「取れれば良い。勝ち点3と一緒で、取るとプレッシャーから解放される」と開幕弾を狙う。

 攻守の切り替えと連動、それに伴うリスク管理。押し込まれた時のボール保持、形勢逆転の縦パス。始動から約1カ月半、チームとしてできるだけの準備はした。鄭自身も「去年より守備能力は上がったし、ゴール前のポジショニングも良くなった」と手応えをつかみ、練習試合でも3得点と結果を残している。

 神戸は昨季J1得点王のFWレアンドロ(32)を擁する。ステージは違えど得点王同士の顔合わせに「やっぱり怖いですね」と警戒も「自分たちが前線から守備をして、ボールを渡さないようにする」と献身的に走る構え。FWとして得点は狙うが「欲は出さない。ゴール以外のクオリティーを高めれば(得点に)つながる。その順序をはき違えないようにしないと」。あくまでチームの勝利を優先する、主将らしさをのぞかせた。

 J1のホーム白星は、15年5月30日の川崎F戦が最後。今回はAゾーン、S、SS席はすでに完売しており、1万7000人以上の動員数が見込まれている。637日ぶりの“J1勝ちロコ”をサポーターは待ち望んでいる。「しっかり守って攻撃することが一番。左足で持ったときにうまく引っかけられれば」。キャプテンマークを巻いて臨む初の公式戦。背番号9は虎視眈々(たんたん)とゴールを狙う。

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2017年2月25日のニュース