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浦和FWオナイウ阿道、抜群身体能力で輝く“黄金のシャドー”

[ 2017年2月24日 10:00 ]

今季、J2千葉から新加入した浦和FWオナイウ
Photo By スポニチ

 巨大戦力の中でも金色に輝くモヒカン頭はひときわ目立つ。J2千葉から「青田買い」された期待の新戦力、FWオナイウ阿道は連日、1時間以上の居残り練習も当たり前。「チームやペトロヴィッチ監督の求めることを理解して、プラス自分の特徴を出せれば」とチャレンジの日々を過ごしている。

 浦和の特徴的な3―4―2―1布陣でもシンボリックな“シャドー”が主戦場だ。前線3人の連係、距離感、クロスに入る動きなどを高めている。前線で張った際の体の強さ、滞空時間の長い跳躍力には定評もある。さらに進化するには「慌てず、プレーに余裕を持てれば体の強さを出せると思う」と話す。

 昨季はJ2千葉で23戦6得点。ただ途中出場も多く出場時間(543分)に対する得点率が際立っていた。分厚い戦力を誇る浦和の練習に加わって約1カ月半。「体の部分では、苦しくてここが足りない、というのは感じない」と言う。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフ。潜在能力はトップクラスだ。

 性格的にも“いじられ役”であっという間に溶け込んだ。埼玉出身で縁もある。昨年のリオ五輪でもバックアップメンバーに登録された有望株は21日のACL初戦の敵地ウェスタンシドニー戦(4―0)でも早速、ベンチ入り。「浦和からのオファーは光栄だった。ここで成長したい」。ピッチ上で金色に輝く日もそう遠くはない。(牧野 真治)

 ▼オナイウ阿道(おないう・あど)95年(平7)11月8日、埼玉県児玉郡出身の21歳。ナイジェリア人の父と日本人の母との間に生まれ、小学2年でサッカーを始める。正智深谷高から14年にJ2千葉入り。昨年はリオ五輪アジア最終予選の代表に選ばれ、アジア制覇に貢献。五輪ではバックアップメンバーだった。J2通算62戦10得点。利き足は右。1メートル80、74キロ。

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2017年2月24日のニュース