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横浜MF天野“ポスト俊輔”が挑むACL出場「下馬評を覆す」

[ 2017年2月23日 08:34 ]

“ポスト俊輔”として期待される横浜の天野
Photo By スポニチ

 左利きの新司令塔が横浜を目標のACL出場圏内へ導く。MF天野は「選手が大きく入れ替わったこともあって僕らの下馬評は低いかもしれないけれど、そういう声を覆したい」と息巻いた。

 中村俊輔をほうふつさせる直接FK弾だった。昨年11月の天皇杯4回戦新潟戦。後半アディショナルタイムにゴール正面から決勝点となる直接FKを決め一躍、注目を集めた。中村俊が磐田に移籍した今季はプレースキッカーとしても大きな役割を担う。2月の宮崎合宿では全体練習後に居残りでFK練習を行うなど精度向上に努めた。18日に行われたJ2町田との練習試合では右からのFKがポストに直撃。得点を奪えなかったが、「調子は良い」と手応えは得ている。さらに昨季中盤まではトップ下で起用されたが、その後はボランチでの出場が増えた。当初はトップ下へのこだわりを口にしていたものの、今は「攻撃でも守備でも重要なポジションなので、ボランチが楽しい」と言い切る。

 背番号も29から14に変更。元オランダ代表のクライフもつけた14にはかねて思い入れがあり、「10番の次くらいのエースナンバーだと思っている。他クラブを見ても偉大な選手がつけている」。まだ25歳ながら、今季大幅な若返りを図ったチーム内には年下の選手が増えた。チームの中心とならなければならないと自覚し、「自分にハッパを掛ける意味もあった」とクラブからの背番号変更の打診を快諾。偉大なレフティーは去ったが、横浜には天野がいる。それを証明する一年となる。(井上 侑香)

 ▼天野 純(あまの・じゅん)1991年(平3)7月19日、神奈川県三浦市生まれの25歳。横浜下部組織でサッカーを始める。10年に順大に進学し、14年に横浜に加入。J1通算17試合出場。天皇杯は通算9試合出場3得点。1メートル75、64キロ。利き足は左。

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2017年2月23日のニュース