×

広島MF稲垣“安心と信頼の甲府産”万能戦士 タイトル→代表目指す

[ 2017年2月22日 10:30 ]

今季、甲府から加入した広島MF稲垣(左)
Photo By スポニチ

 広島主将のMF青山が能力に太鼓判を押す。「何も言うことがない。テクニックはある。セカンドボールも拾ってくれる。甲府仕込みの規律あふれるプレーもできる。本当に良い補強をしてくれた」。今季、甲府から加入したMF稲垣祥のことだ。

 2月の宮崎キャンプ中に行ったFC東京戦ではボランチでフル出場。コンビを組んだ青山の守備負担を軽減させ、機を見て攻撃参加もした。MF柏やDF佐々木らも甲府から移籍してきたが、稲垣も“安心と信頼の甲府産”。昨季限りで現役引退した森崎浩司氏の後釜として期待は大きい。

 引き出しが多い。甲府時代には1トップの下に位置するシャドー(攻撃的MF)のポジションでもプレーした。ウイングバックもこなす。広島ではボランチに加え、3バックのすべてでトレーニングしている。FWとGK以外ならば全てのポジションができる。本人はボランチが最も得意だと笑うが「チームには弱点とかバランスとかがある。チームに貢献できるならば、どこでもプレーするというスタンスです」と言う。長いシーズンでは誰かが負傷し、欠場することもある。予期せぬ事態に対応できるポテンシャルを備えている。

 「1ステップ、2ステップ成長するために移籍を決断した。タイトル争いをしたい。それが日本代表への道にもつながると思う」。甲府では毎シーズンのように厳しい残留争いをくぐり抜けてきた。その力を、今度は優勝争いで見せつける。(飯間 健)

 ▼稲垣 祥(いながき・しょう)1991年(平3)12月25日、東京都練馬区生まれの25歳。FC東京U―15むさしでプレーし、帝京高、日体大を経て、14年に甲府へ入団。J1通算81試合6得点。1メートル75、72キロ。利き足は右。

続きを表示

2017年2月22日のニュース