×

仙台DF増嶋 3バック不安なし 夫人後押しで再出発「まだまだやれる」

[ 2017年2月21日 10:20 ]

仙台のDF増嶋
Photo By スポニチ

 サッカー選手として脂の乗りきった31歳が、新天地で新システムのキーマンとなる。柏から期限付き移籍で加入した仙台のDF増嶋は「キャンプでかなり連係を深めることができた」と今季に向けて意気込みを示した。

 仙台は昨季まで4―4―2のシステムで戦ったが、今季は3―4―3のシステムを採用。そのため、鹿児島、宮崎での合宿期間中は戦術のすり合わせに多くの時間が割かれた。仙台にとっては新システムとあって戸惑う選手もみられたが、増嶋は柏時代にも3バックを経験しており「僕は全く違和感がないので、経験値を少しでもチームに伝えたかった」とキャンプ中は積極的に周囲とコミュニケーションを取った。対外試合では3バックの中央もしくは右サイドに入り、「試合を重ねるごとに手応えを感じている」と力を込めた。

 古巣の柏には6年間在籍。だが15年からは故障にも悩まされ、「昨年の後半はなかなかチャンスが回ってこなかった」。思い悩む中で仙台から熱心なアプローチが。千葉出身だけに地元を離れることに葛藤はあったが、「必要としてくれるチームがあるのがうれしかった」と迷いを断ち切った。夫人で元バドミントン日本代表の潮田玲子さんも背中を押してくれたという。「まだまだやれるという思いはある。この移籍をいいきっかけにしたい」。経験豊富な新戦力が東北の地で再スタートを切る。

 ◆増嶋 竜也(ますしま・たつや)1985年(昭60)4月22日、千葉県千葉市生まれの31歳。市船橋時代には主将を務め、04年にFC東京に入団。甲府、京都、柏を経て16年12月に仙台へ期限付き移籍加入。11年には柏でリーグ初優勝に貢献。Jリーグ通算243試合出場11得点。ポジションはCBだが、SBもこなす。1メートル80、74キロ。

続きを表示

2017年2月21日のニュース