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屈強DF川崎Fタビナス「下から1、2番目に下手」もあえていばらの道

[ 2017年2月20日 11:30 ]

川崎F新体制発表会見で笑顔を見せながら自己紹介するDFタビナス・ジェファーソン
Photo By スポニチ

 デビューはまだ先になるかもしれない。それでも、川崎FのDFタビナス・ジェファーソンは地に足をしっかり着け「チームで下から1、2番目に下手なんで、割り切って成長するしかない」と先を見据えている。

 今季、桐光学園から鳴り物入りで加入。ガーナ人の父、フィリピン人の母を持つ高さ、速さもある屈強なDFには、G大阪、FC東京、磐田など複数クラブが争奪戦を繰り広げた。フィリピン国籍のため扱いはまだ外国籍選手。より出場機会の得られやすい、J3にもU―23チームを持つクラブへの入団も選択肢にあった中、「厳しい中で自分を追い込めるか。自分で勝ち取って出るというのが大事」とあえていばらの道を選んだ。

 プロ第一歩を踏み出してから約1カ月。本職は左サイドバックだが、今は慣れない3バックにも果敢に挑戦中。技術の高い選手が多いチームで「苦手ではないけど、シンプルにボールを止める、蹴るところはまだ足りないところ」と早くも課題を見つけた。

 20歳を迎える18年に日本国籍を取得したい意向で、20年東京五輪出場は大きな目標。「今は資格はないですけど、日本国籍を取ったときに確実に代表入って、日本にこんな選手いたんだって思われるような選手になりたい」。大黒柱の中村憲剛から「インパクトを残してこい」との宿題を出されていた新体制発表の席では、ラップを披露して自己紹介。ファン、チームメートのハートをつかんだ。今度はピッチの上で自らの夢をつかみ取る。(垣内 一之)

 ◆タビナス・ジェファーソン 1998年8月7日、東京都出身の18歳。ガーナ人の父とフィリピン人の母を持ち、日本育ちで国籍はフィリピン。14年に桐光学園に進学し、16年全国選手権大会で16強入り。優秀選手に選出された。J複数の争奪戦の末、今季から川崎F。1メートル82、77キロ。利き足は左。

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2017年2月20日のニュース