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神戸・田中順也 恩師のため、日の丸のため「もうひと花」

[ 2017年2月12日 09:20 ]

田中順也
Photo By スポニチ

 恩師の思いに応えて、新天地にやってきた。保有権を持っていたポルトガル1部スポルティングから完全移籍で加わったのが元日本代表FW田中順也(29)。期限付き移籍で柏に所属した昨季はエースナンバー背番号9を背負いながら、21試合出場(先発は8試合)で4得点に終わった。それでも、かつて自らを見いだしてくれたネルシーニョ監督からラブコールが届いた。「“監督が来てほしがっているよ”というのを栄次さん(公文通訳)から聞いていて…。ずっと誘ってもらっていた」。移籍に迷いはなかった。

 まだ順大4年生だった09年、特別指定選手として柏の一員となり、指揮を執っていたネルシーニョ監督に積極的に起用された。10年に正式に入団し、11年には主力としてJ1制覇に貢献。飛躍の階段を駆け上がっていった。「代表に押し上げてくれた監督。ここでチャンスをつかまないといけないし、海外から戻ってきて、もうひと花咲かせたい思いがあった」という思いは強い。

 神戸の初タイトルに貢献した先に、日の丸を背負う舞台が待っていると信じている。アギーレ体制だった14年以来、日本代表からは遠ざかっている田中は「このチームで優勝して、代表に戻ってキャリアを上げたい。代表でのゴールが目標」と話した。爆発力のある左足を武器に、再び日の当たる場所へ帰ることを思い描いている。

 ◆田中 順也(たなか・じゅんや)1987年(昭62)7月15日生まれ、東京都出身の29歳。三菱養和ユースから順大に進み、10年に柏に入団。14年6月にスポルティングに完全移籍。昨年2月に柏へ期限付き移籍し、今季から神戸に完全移籍で加入。J1通算135試合出場38得点。国際Aマッチは4試合出場で無得点。1メートル81、75キロ。利き足は左。

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2017年2月12日のニュース