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柏DF小池龍太 JFLから1年ごとに“成り上がり” 胸に抱くその先の「道」

[ 2017年2月11日 08:39 ]

JFAアカデミー福島時代の小池(12年8月撮影)
Photo By スポニチ

 わずか3年前はJFLでプレーしていた。柏に新加入のDF小池龍太(21)は1年ごとに1段ずつ戦うカテゴリーを上げてきた異色の経歴を持つ。「自分の可能性を信じて新天地に来た。柏で歴史をつくれるように自分を磨きたい」。JFAアカデミー福島から14年に当時JFLだった山口に加入した。1年目から主力としてJ3参入に貢献すると、15年にはJ2昇格。昨季はJ2で12位に終わりJ1昇格を逃したが、全42試合に出場した右サイドバックに柏からオファーが舞い込んだ。

 JFL時代はアマチュア契約。サッカースクールのバイトで得る月収15万円程度で生計を立てていた。当時は水道代を節約するため、クラブパートナーの経営する銭湯で入浴。外食を控えて自炊したため料理の腕も上がった。J2昇格後にプロ契約を結び、昨年7月に結婚。柏移籍が決まると、苦しい時代を支えてくれた新妻に「何でも好きなものを買っていいよ」と伝えたが、まだプレゼントは決まっていない。

 リオ五輪代表のFW中島翔哉(22=FC東京)は母方のいとこ。幼少期は同じ小学校に通い、ほぼ毎日、一緒にボールを蹴った。「JFL時代も“いつか翔哉と同じ舞台でプレーしたい”との目標は見失わなかった。いつかは追い越せると信じている。柏でタイトルを獲れれば、その先にまた道が広がっていると思う」。右膝痛で始動から別メニュー調整を続けていたが、1月末に全体練習に合流した。A代表入りや欧州挑戦など夢は尽きない。成り上がりストーリーには、まだ先がある。

 ◆小池 龍太(こいけ・りゅうた)1995年(平7)8月29日、東京都八王子市出身の21歳。横河武蔵野FCジュニア、JFAアカデミー福島を経て、14年にJFL山口に入団。今季から柏に加入した。JFL17試合無得点、J3は30試合1得点、J2は42試合3得点。右利き。1メートル69、64キロ。血液型O。

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2017年2月11日のニュース