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斎藤 新背番「10」お披露目!ノーゴールも左サイド制圧

[ 2017年2月10日 05:30 ]

相手選手と競り合う背番号10の斎藤学
Photo By スポニチ

 横浜の日本代表MF斎藤学(26)が9日、FC東京との練習試合で新背番号「10」をお披露目した。得点には絡めなかったが、左サイドからチャンスを量産。今冬の欧州移籍が実現せず8日に契約更新と新たな背番号10が発表されたばかりだが、今後は元日本代表MF木村和司氏(58)、同MF中村俊輔(38=磐田)らの伝統の系譜に新たな歴史を刻む。

 小さなドリブラーの背中が大きく見えた。斎藤が伝統の10番を背負ってピッチに立った。「(中村)俊さんがつけていた番号。重みがある。責任感を持ってプレーしたい」。出場は前半のみの45分間。同30分には1トップの伊藤の頭に合わせるピンポイントクロスを配給するなど左サイドを制圧。上々の“10番デビュー”となった。

 木村和司、山瀬功治、中村俊輔。横浜が誇る10番の系譜は栄光に彩られてきた。斎藤は自ら志願して11→10番への変更を申し出た。「偉大な人がつけてきた。(自分に)プレッシャーをかけることでもある。成長するために、チームの変革期に自分の名を刻みたい」。今季に懸ける強い覚悟の表れだ。

 象徴だった中村(磐田)が去り、助っ人勢も入れ替わった今季、斎藤は一戦ごとにチームの成長を感じ取っている。FC東京戦は若手主体となった後半に失点を重ね敗れたが「(7日の)大宮戦に比べてクロスの時、中の人数が増えてきた」という。昨季は腸内フローラに着目し、食事、練習面などを改善。J1では自身初の2桁得点をマークした。個人では昨季を上回る数字、チームでもタイトル争いが目標だ。

 8日には同じ敷地内で行われたC大阪―横浜FC戦を視察。セビリアから復帰したMF清武ら好敵手のプレーを目に焼き付けた。「開幕までにもう一段ギアを上げたい」と斎藤。試合後、色紙に求められたサインの横に「10」と書き込んだ。今冬、念願の欧州移籍は実現しなかったが「全てを懸けてクラブを支える。10番の価値を高めたい」。伝統の背番号を継承し、新たなスイッチが入った。

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2017年2月10日のニュース