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元日本代表MF水野「もう一花」 新天地・鳥栖に恩返し誓う

[ 2017年2月8日 10:35 ]

柏に在籍していた当時の水野
Photo By スポニチ

 31歳になった鳥栖のMF水野晃樹は新天地で静かに燃えている。「目標は試合に出ること。“出ればできる”と自分では思っています。そして、チームが勝つことに貢献できれば」と力強く言い切った。

 04年に千葉(当時市原)へ入団。後に日本代表を指揮するイビチャ・オシム監督に指導を受け、05年にU―20日本代表に呼ばれるなど実力をつけていった。07年にはU―23、さらにフル代表に初選出され、国際Aマッチに4試合出場。08年からはセルティックでプレーした。

 しかし、10年途中に当時J2の柏に復帰後は前十字じん帯損傷など度重なるケガもあって定位置を保証されず、「常に出ていたのは20代前半。コンスタントに出られていない」。昨オフに仙台を退団して以降は移籍先が決まらず悶々(もんもん)とした日々を過ごした。そこへ届いた鳥栖からのオファーだけに「もう一花咲かせたい」と恩返しを誓う。

 チームには同学年の元日本代表FW豊田、名古屋から加入した1学年上のMF小川と同世代が多い。「そういう部分から溶け込んで、お互いがどういうプレーをするか理解しながらやりたい」。一方でA代表入りが期待されるMF鎌田、FW小野とホープも多く後輩への助言は惜しまないつもりだ。「年齢もある。それをやる(経験を伝える)のも大事」と語る。

 MFのポジション争いはし烈だ。小川はライバルとなり、川崎Fから移籍の原川らとも競う。「まだ、状態は50%ぐらいですよ。こなしていく感じです」と謙遜したが、その目は開幕をしっかりと見据えていた。(杉浦 友樹)

 ▼水野 晃樹(みずの・こうき)1985年(昭60)9月6日、静岡県生まれの31歳。清水商(現清水桜が丘)から04年に市原(現千葉)に入団。08年にセルティック(スコットランド)に移籍し、中村俊輔(磐田)とともにプレーした。10年6月に柏へ移籍し、甲府、千葉、仙台を渡り歩く。J1リーグ戦では通算148試合で19得点。1メートル73、66キロ。利き足は右。

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2017年2月8日のニュース