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名波監督 俊輔を怒ったのは1回 シュートで“凄さ”再認識も平静装う

[ 2017年2月1日 10:00 ]

中村俊(左)のキックを絶賛した磐田の名波監督
Photo By スポニチ

 1月26日から鹿児島でキャンプを張る磐田の名波浩監督(44)がスポニチ本紙の独占インタビューに応じ、今季の戦い方などについて語った。J1復帰元年の昨季は年間13位と苦戦。上位進出を狙う今季は25日のリーグ開幕から5試合の出来が鍵とみる。日本代表でともに戦ったMF中村俊輔(38)の凄さを再認識したエピソードも明かした。

 ――昨季の攻撃はハイプレスからのショートカウンターが中心でしたが、今季のサッカーは?

 「幅も使いながらだけど、突破の動きをうまくボックス内、脇で形づけてくれる選手がいる。アクションさえ起こせば、ボールは何本も出てくると思う」

 ――中村俊輔選手とサッカー観は似ているのですか?

 「そりゃそうでしょ。全く一緒かどうかは別だとして、紅白戦とか練習を見てても“ここに出せよ、ここに止めろよ”と思ったことをイメージ通りにやるからストレスがない」

 ――中村俊選手に怒ることはあるのですか?

 「1回あった。怒ったというより指示。(先月24日のJFLヴィアティン三重との)練習試合のときにノールックで清水(貴文)に出して、清水が全然感じなかった。それは俊輔にまず言った。“おまえが先に(清水)に伝えろ”と。プレーが終わった後に“俺はちゃんと見てるから、アクションを起こしてくれ”と伝えるように言った。そうしないと、次も動かないから」

 ――シュート練習はレベルが高い?

 「やばいよね。俊輔のシュートは(足の)振りが大きくて、インパクトの瞬間にぐっと力をいれている。代表のときは、自分のことで精いっぱいで間近で見たことがなかった。平静を装っていたけど驚いた」

 ――昨季はケガ人が多かった。

 「最大11人いないときがあったけど、練習のボリュームはそんなに変えない。昨年は“J1だからやらないといけない”というトレーニングの温度が1、2度高かった。今年は川又(堅碁)とか俊輔とかJ1慣れした選手が入ったことで、通常時の温度が1度上がっている。だから、無理に上げることはない」

 ――開幕戦の相手はC大阪

 「尹晶煥(ユンジョンファン)監督はよく走るチームつくってくる。あとは外国人がどれくらいできるか」

 ――序盤の戦いは?

 「一昨年も昨年も開幕はぼちぼち良いスタート切った。その重要性は分かっている。春先は試行錯誤するクラブが多いし、ACLもあってコンディション調整がばらけている。春先は番狂わせが起こりやすいことを昨年のアウェー浦和戦(2○1)で体現した。だからこそ、最初の5試合にフォーカスしてやる」

 ――第5節(4月1日)は静岡ダービーですね。

 「エコパに4万人入ってほしいね。エスパルスと2チームで静岡を盛り上げていきたい」

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2017年2月1日のニュース