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セビリア清武に古巣C大阪が正式オファー 本人もJ復帰を希望

[ 2017年1月31日 07:00 ]

C大阪が正式オファーを出していることが分かったセビリア・清武
Photo By 共同

 C大阪がスペイン1部セビリアの日本代表MF清武弘嗣(27)の獲得に向けて正式オファーを出したことが30日、分かった。既に代理人を通じて交渉を開始している。清武は他の欧州のクラブへの移籍の可能性も残されているが、関係者によれば、清武自身がJリーグを希望しているといい、日本復帰なら古巣でもあるC大阪が有力。移籍金などの条件面などがクラブ間で合意すれば、約4年半ぶりの「C大阪清武」が誕生する。

 去就に注目が集まる清武に対して、古巣のC大阪は動きだしていた。スペイン1部セビリアで出場機会を失っている中、Jリーグへの復帰を希望しているという情報をつかみ、代理人を通じて水面下で接触。複数の関係者によると、支払うことのできる移籍金の上限や年俸などの条件面を提示。完全移籍での獲得しか認めないセビリア側に対し、移籍金の数年にわたる分割払いなども提案しているという。

 セビリアで不遇の時を過ごしているはいえ、日本代表の主力に対しては米MLSシアトルに加え、同じJ1の神戸や鳥栖も興味を示している。ただ、C大阪は清武が10年から12年6月まで約2年半のシーズンを過ごした古巣。プレー面はもちろん、生活面でもすぐになじめる環境は整っており、日本に戻るなら当然、C大阪の優先順位は高い。

 C大阪幹部が「戻ってくるサイクルをつくりたい」と常々話しているように、海外移籍を容認する一方で、昨季海外から復帰したFW柿谷やMF山口のように選手の出戻りにも門戸を広げている。ただし、ネックとなるのが、600万ユーロ(約7億3900万円)に設定されているという移籍金。C大阪関係者によれば、クラブの予算として一括で支払うことは不可能で、移籍金の値下げや数年にわたる分割払いも提案しているという。

 欧州の移籍期間は1月31日まで。他の海外クラブへの移籍、セビリア残留の可能性もある中で、条件面で歩み寄ることができれば、清武のC大阪復帰が実現する。

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2017年1月31日のニュース