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磐田の俊輔、堂々デビュー!トップ下でPK起点「自分のプレー出せた」

[ 2017年1月25日 05:30 ]

練習試合   磐田2―0ヴィアティン三重 ( 2017年1月24日    ヤマハスタジアム )

<磐田・ヴィアティン三重>1本目に先発した中村俊(左)
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 元日本代表で横浜から磐田入りしたMF中村俊輔(38)が24日、移籍後初の対外試合で存在感を示した。ヤマハで今季JFLに昇格したヴィアティン三重との練習試合(30分×3本)の1本目にフル出場。本職のトップ下で桐光学園(神奈川)の後輩FW小川航基(19)の先制PKを演出するなど、2―0の勝利に貢献した。プロ初の国内移籍を決めた天才レフティーが、1カ月後のリーグ開幕に向けてピッチを上げていく。

 「磐田の俊輔」がついにベールを脱いだ。30分×3本の変則マッチの1本目に先発。4―2―3―1のトップ下を任されると、9分に敵陣中央でボールを受け左のMF宮崎へと展開。その浮き球パスに反応した小川航が、ペナルティーエリア内で倒されて得たPKを自ら決めた。出場は1本目のみも、新天地デビュー戦で見せ場をつくった背番号10は「“自分のプレーはこうだ”というものを出せた。シーズン中はもっと良くなる」と手応え。本拠ヤマハスタジアムに駆けつけた約800人のファンを喜ばせた。

 実績十分のレフティーだが、おごりはない。20歳近く年が離れた若手からベテランまで幅広く声をかけ、助言を求められれば丁寧に答える。10年W杯南アフリカ大会以来の同僚となったMF松井とは連日昼食をともにし、チームの特長や課題を話し込む。「チームのストロングポイントが試合に出る努力をする。自分がやることはいっぱいある」と自覚十分だ。

 俊輔フィーバーは続く。チームユニホームの予約枚数は現時点で、昨季終了時とほぼ同数の約4000枚まで伸びた。関係者によると「約6〜7割が(中村俊の)10番」だという。ヤマハのシーズンチケットも昨季を約600席上回る5500席が売れた。22日の練習には14日の始動日を超える約850人のファンが押し寄せ、通常行うファンサービスを中止せざるを得ない状況に。名波監督は「鹿島や川崎Fはいつも(ファンが)多い。この数がスタンダードにならないと」と俊輔効果を歓迎した。

 26日から鹿児島キャンプがスタート。「ジュビロの形や方向性を見せるには、たっぷり時間がある。大事にしていきたい」。サックスブルーの新たな顔として、ピッチ内外でフル回転する。

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2017年1月25日のニュース