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浦和 4冠へ背番号「10」4人衆加入!前クラブ中心選手ズラリ

[ 2017年1月12日 05:30 ]

ユニホームスポンサーとなったKFCのカーネル・サンダースと笑顔を見せる(左から)榎本、長沢、菊池、オナイウ阿道、ラファエル・シルバ、田村、矢島
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 浦和は11日、本拠地の埼玉スタジアムで7選手が加入した新体制を発表した。新潟のFWラファエル・シルバ(24)、J2湘南のMF菊池大介(25)が完全移籍で加入し、J2岡山のリオデジャネイロ五輪代表MF矢島慎也(22)、J2千葉のMF長沢和輝(25)が期限付き移籍から復帰。前所属クラブで背番号10をつけていたカルテットが攻撃を活性化させ、クラブ設立25年の節目にリーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯、ACLの4冠を目指す。

 新加入7選手が一堂に会すと、無数のフラッシュがたかれた。昨季、新潟で11得点を叩き出したブラジル人ストライカーのラファエル・シルバを筆頭に、リオ五輪で1得点を挙げるなど2年の武者修行を終えた矢島や湘南のドリブラー菊池、ケルンからJ2千葉で試合勘を取り戻した長沢もいる。脂が乗った実力者4人はいずれも前所属クラブで背番号10をつけた中心選手。どの位置にも日本代表クラスをそろえる浦和の攻撃サッカーが、さらに強固になる。

 浦和では昨年日本代表にも呼ばれた柏木が背番号10で君臨するが、厳しい競争がタイトルにつながる。「試合に多く出ていること。我々のコンビネーションサッカーに合うこと。若くてポテンシャルがあり、将来の浦和を背負ってくれること。その3点にフォーカスした」。山道強化本部長は今季の補強の狙いを語る。「スピードを含めた個の打開が強み」と話すラファエル・シルバは前線にアクセントをもたらし、ドリブラーがそろう両翼は菊池の加入でさらに活性化。司令塔タイプの矢島、長沢もチームのオプションを増やす存在として期待される。「昨季は最後にタイトルを獲れていない。そこに届かせるために自分たちが入った」と矢島は自覚をにじませた。

 昨季はルヴァン杯を制覇したが、ACL、天皇杯ともPK戦で涙をのんだ。年間勝ち点1位ながらチャンピオンシップ決勝で鹿島に下克上を許した。心機一転となる酉(とり)年の17年に、人気ファストフードチェーン「日本ケンタッキー・フライド・チキン」とJクラブ初のトップパートナー契約を締結。新ユニホームの腰部に「KFC」ロゴが掲出されることも発表され、心強い後方支援を受けた。クラブ設立25周年。元背番号10の“四十奏(四重奏)”が、浦和を飛ぶ鳥を落とす勢いへと押し上げる。

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2017年1月12日のニュース