×

12年ぶり因縁対決!カズ50歳シーズン前にVS岡ちゃん今治

[ 2017年1月12日 06:35 ]

15年チャリティーマッチでのカズ(左)と岡田氏
Photo By スポニチ

 カズVS岡ちゃんの因縁マッチが実現する。J2横浜FCが2月11日に日本協会副会長の岡田武史氏(60)がオーナーを務めるJFLのFC今治と宮崎県日南市内で練習試合を行うことが11日、分かった。この日、1並びの午前11時11分には前人未到の50歳シーズンを迎えるFW三浦知良(49)との契約更新も正式発表。カズにとって50歳の誕生日となる2月26日のJ2開幕戦を前に注目度抜群のテストマッチとなる。

 前人未到の50歳シーズンへ願ってもないテストマッチが実現する。2月11日、カズ率いる横浜FCが練習試合の相手に選んだのは、岡田武史氏がオーナーを務め、今季からJFLに昇格するFC今治だった。J2開幕の約2週間前、横浜FCにとって宮崎・日南キャンプの総決算と位置づける実戦は「カズVS岡ちゃん」の構図。何とも因縁深い一戦となった。

 両者の因縁はあまりに有名だ。フランスW杯開幕直前の98年6月、日本代表の岡田監督は「外れるのはカズ、三浦カズ」と衝撃の落選発表。カズはその後、合宿地のスイスから傷心帰国。その悲劇ぶりは社会現象にもなった。両者の顔合わせはカズが神戸時代の05年4月、岡田監督が指揮する横浜戦(1―1)が最後。今回は12年ぶりの“直接対決”となる。

 現在、カズはしゃく熱のグアムで第2次自主トレの真っただ中だ。専属マッサー、調理師らを同行させ「筋力アップ」「膝、足首の強化」「全体のバランス」をテーマに体をいじめ抜いている。引退の2文字など頭の片隅にもなく、「できることなら選手のまま死にたい」と話す。以前に比べ量よりも質を求めた練習で49歳の今も日々、進化を遂げている。

 代名詞でもある背番号11にちなみ“1並び”となった11日の11時11分には、横浜FCから今季の契約更新も発表された。カズは「契約を無事に更新することができました。いつも支えていただいているクラブ関係者、チームメート、サポーターの皆さんとともに今季も全力で戦い続けたいと思います」とコメント。チームへの合流は今月23日を予定している。

 宮崎キャンプには1月下旬から突入。2月2〜6日の「DAZNニューイヤー杯」出場を経て合宿の最後に因縁マッチを迎える。岡田氏とは15年1月、阪神大震災20年慈善試合で敵チームとして激突。岡田氏がサプライズでピッチに立つとすかさずカズが軽めのタックルを仕掛けて観衆を沸かせた。これが真剣勝負となれば本気度がヒートアップするのは確実。メモリアルシーズンの到来を飾るにふさわしい一戦となりそうだ。

 ▼カズと岡田武史氏 日本代表は98年フランスW杯に初出場。だが同6月2日、直前合宿で当時の岡田監督は北沢豪、市川大祐とともにカズの代表落選を発表した。岡田監督は「使うチャンスはないと判断した」と説明。カズと北沢はその後、帰国の途に就いた。日本サッカーをけん引してきたエースへの非情通告は注目度が高く、賛否の声が上がった。

続きを表示

2017年1月12日のニュース