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東海大仰星「MK5作戦」決行!“ヒロスエ流”で青森山田GK広末封じる

[ 2017年1月7日 05:30 ]

第95回全国高校サッカー選手権準決勝   東海大仰星―青森山田 ( 2017年1月7日    埼玉ス )

正確なフィード力で攻撃の起点になる青森山田のGK広末
Photo By スポニチ

 7日に埼玉スタジアムで準決勝2試合が行われ、東海大仰星(大阪)は青森山田(青森)と対戦する。最終調整ではU―19日本代表の青森山田GK広末陸(3年)の正確無比なフィードを妨害する練習を徹底。首都開催後は初となる大阪府代表の決勝進出を見据えた。もう1試合は佐野日大(栃木)と前橋育英(群馬)が対戦する。

 名付けるならば女優・広末涼子の歌手デビュー曲『MajiでKoiする5秒前』を略した『MK5作戦』だ。相手GKの名前は広末。中務雅之監督が「彼らのストロングポイント」と警戒するように、正確なフィードは今大会13得点を誇る攻撃陣の起点となっている。

 さいたま市内で行われた2時間の練習では“仮想・広末”を立てて、ボールを地面に置いた際のキックやパントキックに入る前にFWが重圧を掛ける対策に時間を割いた。「他のチームは自由に蹴らせていた印象が強い。味方が帰陣する時間を作りたい」とFW藤山海星(2年)は力を込める。5秒でも遅らせられれば、それだけカウンターの脅威は薄まる。また「気持ち良く蹴らせない。コースを限定したい」と話すように、広末のリズムを狂わせる狙いもある。“まともに(M)蹴らせない(K)5秒間(5)”ができれば、準々決勝・東福岡に続くジャイアント・キリングの可能性も広まってくる。

 7日は全国高校ラグビー大会決勝も開催され、東海大仰星が2連覇に挑む。前日5日の東福岡戦後、MF松井修二主将(3年)はラグビー部の山田生真主将とLINEで会話したことを明かし、互いにエールを送り合った。同校OBでG大阪DF藤春も応援に駆けつける予定。相手キーマン・広末を封じ、73年度の第52回大会以来、大阪勢43大会ぶりのファイナルをたぐり寄せる。

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2017年1月7日のニュース