×

【川本治氏 天皇杯決勝展望】19冠か初戴冠か!疲れの見える鹿島守備陣 川崎Fやや有利か

[ 2016年12月31日 12:43 ]

天皇杯決勝   鹿島―川崎F ( 2017年1月1日    吹田スタジアム )

天皇杯決勝で激突する川崎FのMF中村(左)と鹿島DF昌子
Photo By スポニチ

 決勝はJリーグチャンピオンシップ準決勝の再現となったが、川崎Fの攻撃陣が鹿島の守備をどう破るかが勝敗を分けると思う。鹿島は準決勝の横浜戦で本来のパスワークもサイド攻撃もあまりなかった。クラブW杯で過酷な日程を消化して、疲労がたまっていることは間違いない。横浜に押し込まれたが、守備陣が踏ん張って無失点に抑えたことが大きかった。

 先制点は右サイドから柴崎のクロスを土居が、2点目も柴崎のクロスから鈴木が決めた。少ないチャンスを確実に決められるから勝てたが、クラブW杯の出来には遠かった。

 川崎Fも準決勝の内容はよくなかったが、ここ一番で決める決定力があった。決勝ではどれだけパスをつなぐ本来のサッカーができるか。中村から大久保や小林へのホットラインが機能すれば十分に点は取れる。大久保もこの日は本来の調子ではなかったが、鹿島の昌子、植田のCBをかわすテクニックは持っている。小林も調子が上がってきておりチャンスはつくれる。疲労度とモチベーションを考えれば川崎Fがやや有利とみている。 (元ジェフ市原強化部長)

続きを表示

2016年12月31日のニュース