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憲剛「小学生の頃から夢見た舞台」クラブ初の決勝で鹿島と対戦へ

[ 2016年12月29日 18:00 ]

第96回天皇杯準決勝   川崎F1―0大宮 ( 2016年12月29日    日産ス )

<大宮・川崎F>後半、川崎F・谷口(左から2人目)はゴールを決め喜ぶ
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 第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は29日、準決勝が行われ、川崎Fが1―0で大宮を下してクラブ初の決勝進出を決めた。来年元日に大阪・吹田スタジアムで行われる決勝戦(午後2時キックオフ)では、11月23日のJリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝で敗れた鹿島と対戦する。

 川崎Fは0―0のまま延長戦突入かと思われた後半40分、MF中村憲剛(36)の右CKからチャンスをつかみ、高く上がった相手のクリアボールをDFエドゥアルド(23)が頭でつなぎ、最後はDF谷口彰悟(25)が右足で決めて決勝ゴール。「エドゥが競り勝ってくれることだけを信じて、こぼれ球を狙ってました」としてやったりの谷口は「チーム一丸となって勝ち取った勝利だと思います」と胸を張った。

 今季のJリーグ最優秀選手を獲得した中村は、プロ14年目で初の天皇杯決勝進出をつかみ「大宮もすごく気持ちが入っていて、自分たちのリズムがなかなかつかめない中、きょうは我慢だと、皆で一つになって歯を食いしばって戦おうという話をしていた。苦しい試合だったが、彰悟が1点取ってくれて、皆の気持ちの勝利だと思う」と押し込まれる時間が長かった試合での劇的な勝利に興奮気味。「小学生の頃から夢見た舞台に、ちょっと遠回りし過ぎましたけど、皆のおかげで立つことができました。ありがとうございました!」と声を張り上げた。

 川崎Fは今季のJ1リーグ戦で年間勝ち点2位になりながら、引き分けでも決勝進出だったCS準決勝で鹿島に0―1で敗戦。年間勝ち点3位の鹿島は決勝でも浦和を破って年間王者に輝き、クラブワールドカップ(W杯)では決勝でレアル・マドリード(スペイン)と激闘を繰り広げた末にアジア初の準優勝を果たすなど、川崎Fイレブンは複雑な思いを味わった。それだけに中村は「もう皆、何も言うことはないと思います。相手がどこでも、決勝で必ず勝って、自分たちがチャンピオンになるんだという気持ちを持って戦いたいと思います」と宣言。谷口も「チャンピオンシップで悔しい思いをしているし、次は勝って優勝したい」と力をこめた。

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2016年12月29日のニュース