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INAC連覇!延長PK制す 負傷GKグローブ借り武仲が神セーブ

[ 2016年12月26日 05:30 ]

女子サッカー皇后決勝   INAC神戸0―0(PK5―4)新潟 ( 2016年12月25日    千葉・フクダ電子アリーナ )

<新潟・INAC神戸>皇后杯を制し、歓喜の表情を見せるINAC神戸イレブン
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 女子サッカーの皇后杯決勝が25日、千葉・フクダ電子アリーナで行われ、INAC神戸が新潟をPK戦の末に下し、2年連続6度目の頂点に立った。前後半90分、延長戦30分を戦ってもスコアレスドローのままPK戦へ突入。準決勝で負傷したGK福元に代わり先発したGK武仲麗依(24)が2本のPKを止める大活躍を見た。INAC神戸はサドンデスに突入した7人目、FW増矢理花(21)が決めて栄冠を手にした。

 2本のPKを止めた守護神・武仲に不安は無かった。「PKは入れられて当たり前。1本でも止められたら“ヒーロー”になれる」とPK戦に臨んだ。正GK福元が23日の準決勝仙台戦で負傷してまわってきた先発。大舞台ではめていたキーパーグローブは福元から「楽しんで」の言葉とともに託されたものだった。「福元さんもそうですし、チームみんなのためにも頑張ろうと思った。緊張せずに楽しめた結果です」と胸を張った。

 1年前と同カードで迎えた決勝は、延長戦を含めた120分間でも0−0でも決着がつかずにPK戦に突入した。先攻の新潟から両軍合わせて3人連続で失敗する波乱のスタート。INAC神戸は3−3で迎えた5人目、MF田中が決めれば優勝だったが、ボールはクロスバーを直撃。サドンデスに突入し新潟の7人目、DF渡辺のPKを武仲が好セーブし、最後にFW増矢が決めて5−4で激闘を制した。

 松田監督は昨年決勝ゴールを決めて引退した澤穂希さんの名を挙げ、「去年は澤に引っ張られてタイトルを獲った。今まで澤に引き出してもらっていた個々の力を、自分で出せるようになったことが結果につながったと思う。よくやってくれたと思います」と偉大な先輩から“巣立った”選手たちをたたえた。なでしこリーグでは日テレに大きく離された2位に終わり、リーグカップは1次リーグ敗退。苦闘の1年を最高の形で締めくくり、未来へ弾みをつけた。

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