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Cロナ 大会MVP!クラブW杯決勝史上初のハット達成

[ 2016年12月19日 05:30 ]

クラブW杯決勝   Rマドリード4―2鹿島 ( 2016年12月18日    横浜国際 )

クラブW杯優勝を決め、ゴールデンボールを獲得したC・ロナウドはガッツポーズ
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 舞い上がる黄金の紙吹雪が、これほど似つかわしい男がいるだろうか。決勝史上初のハットトリックを達成し、大会MVPのゴールデンボールを獲得。クラブ世界一に導いたC・ロナウドは、そのトロフィーを持ちながら歓喜の瞬間を迎えていた。欧州CL、欧州選手権、バロンドールに加え、クラブW杯のタイトルを同じ年に独占した選手は過去にいない。「クラブW杯決勝でハットトリックを決めて勝つなんて思っていなかった」。スポーツ選手として世界一の年収8800万ドル(約104億円)を誇るだて男は最高の笑顔を見せた。

 劣勢を強いられた銀河系軍団をよみがえらせた。1−2の後半15分にPK弾を蹴り込んで延長に持ち込むと、延長前半8分に左足で勝ち越し弾。同14分にもペナルティーエリア内で華麗なタッチから追加点を決めた。代名詞である仁王立ちポーズを2度も披露し、誰が主役であるかを示した。

 「ポルトガルで最高の選手では嫌だ。史上最高の選手になる」。14年11月にゴールデンブーツ(欧州得点王)の授賞式でのスピーチでペレもマラドーナも超える歴代最高の選手になることを宣言した。そのために避けて通れない宿敵がバルセロナのアルゼンチン代表FWメッシだった。「メッシは自分をやる気にさせてくれる。競争が成長につながる」。08年からバロンドールを奪い合う存在について昨年12月のフランス・フットボール誌に語ったことがある。

 歩んできた道のりは対照的だ。「メッシは17、18歳で天才だったが、ロナウドは違う。普通の良い選手がハードワークと努力で素晴らしいFWになった」。Rマドリードを2度率いた名将カペッロ氏は今月にスペイン紙アスで語った。普通の選手が天才に勝つ武器が、鋼の肉体だ。腹筋1日3000回という過酷な個人練習でマンチェスターUに加入した75キロの18歳は今や筋骨隆々の80キロとなった。今年6月の欧州選手権準決勝ウェールズ戦でヘディング弾を決めた跳躍力はNBA選手の平均を上回る76・2センチ(頭頂到達点2メートル62)と報じられた。努力が実を結んだ16年となった。

 「今年は印象的な、夢のような、パーフェクトな一年になった。僕はとても満足している」。最高の一年を締めくくったロナウドに、世界中のフットボーラーが嫉妬したに違いない。

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