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鹿島、日本勢初のクラブW杯決勝進出 歴史的PKから南米王者に3発大勝

[ 2016年12月14日 21:22 ]

クラブW杯準決勝 ( 2016年12月14日    吹田S )

<クラブワールドカップ 鹿島・Aナシオナル>後半、遠藤がゴールを決める
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 クラブチームの世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)は14日、大阪・吹田スタジアムで準決勝が行われ、Jリーグ王者の鹿島は南米王者のAナシオナル(コロンビア)と対戦。鹿島がFIFA主催試合で初めて導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で獲得したPKで前半に1点を先制すると、後半には2点を加えて3―0で勝利を収め、日本勢として初の決勝進出を決めた。

 前半から圧倒的に攻められた鹿島。だが、GK曽ヶ端準(37)の好セーブ連発や準々決勝のマメロディ戦(11日)で前歯を折りながら先発出場したDF昌子源(24)のヘディングによるスーパークリアなどでしのぎ、0―0で迎えた前半30分だった。DF西大伍(29)がペナルティーエリア内で倒され、このシーンがVARによりPKと判定された。

 VARはPKや選手誤認など試合結果を左右する場面での明らかな誤審を防ぐことを目的に、FIFA主催試合では今大会で初めて導入。鹿島のこのシーンが初の適用となった。Aナシオナルの選手たちは猛抗議したが受け入れられず、キッカーのMF土居聖真(24)が右足で蹴ったPKは相手GKの逆をついてゴール左隅に決まった。

 後半も相手の猛攻に遭った鹿島だったが、後半38分にMF遠藤康(28)が左ヒールでクラブW杯2試合連続ゴールとなる追加点を決めると、同40分にはFW金崎夢生(27)のグラウンダーでのクロスに反応したFW鈴木優磨(20)が左足で3点目を決め、南米王者に大勝した。

 鹿島はJ1リーグ戦の年間勝ち点3位ながらチャンピオンシップ(CS)準決勝で同2位の川崎F、CS決勝で同1位の浦和を連続撃破してクラブW杯に初出場。18日に横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行われる決勝では、15日に行われる準決勝のもう1試合、アメリカ(メキシコ)―Rマドリード(スペイン)戦の勝者と、初出場での世界一を懸けて対戦する。

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