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小林 待望の欧州1号!蘭移籍11戦目に得意の左足で勝利貢献

[ 2016年12月5日 05:30 ]

オランダリーグ ( 2016年12月3日 )

ゴーアヘッド・イーグルス戦で攻め込むヘーレンフェインの小林
Photo By ゲッティ=共同

 ヘーレンフェインの日本代表MF小林祐希(24)が、待望の欧州初ゴールを決めた。3日の敵地、ゴーアヘッド戦にフル出場。2―1の前半45分に、味方のシュートが左ポストに当たり跳ね返ったボールを得意の左足で冷静に流し込んだ。小林の活躍でチームも3―1で勝利。ハリルジャパンでも期待されるレフティーが、オランダでも本領を発揮した。

 ゴールへの嗅覚が研ぎ澄まされた欧州1号だった。待望の瞬間はリーグ戦11試合目となった、この日の前半45分。味方が左サイドから中にドリブルし、シュートの体勢に入った瞬間だった。小林は勢いよくペナルティーエリア内に走り込み、左ポストに当たったシュートの跳ね返りをそのまま左足で流し込んだ。こぼれ球を予期していたかのような鋭い飛び出し。「かなり言われたんで。前に行けと」。若き司令塔は記念すべきゴールを事もなげに振り返った。

 ?藤の中で生まれた一発だった。チームはこの試合まで4試合勝ちなし。この試合でも3ボランチの左に入ってプレーした小林だが、ストレッペル監督からは試合前にこれまでと違い「バランス取れって」と指示を受けたという。一方で「攻撃も守備も全部やれ」とも言われ、「正直プレーに迷いがあった」という。それでも「前に前にっていうのは迷いがなかった」とここぞの場面で持ち前の得点感覚と思い切りの良さを発揮した。

 8月に磐田から加入。初めての海外移籍だったが、早くもチームの中心だ。「戻ってないと超文句言われるし。前に行かないと超文句言われるし。要するに全部…」と指揮官からの注文も多いというが、「まあでも、金かけているから。俺、海外で助っ人だし。それを言われるのは当然なので。全部やれと。まあ、やりますよ」とエースの自覚も十分だ。

 ハリルジャパンでも11月11日のオマーン戦で初得点を記録。左利きや個性的な髪形、強気なコメントなど共通点も多いことから、本田2世とも言われる。本田がオランダからステップアップしたように、さらなる飛躍を狙う小林がまずは待望の初ゴールで自らの実力を証明してみせた。

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2016年12月5日のニュース