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声詰まらせる石井監督、勝因は「携わって来てくれた人たちすべての力」

[ 2016年12月3日 22:20 ]

明治安田生命JリーグCS決勝第2戦 ( 2016年12月3日    埼玉 )

<浦和・鹿島>年間王者となり、石井監督(右)とサポーターの声援に応える金崎
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 鹿島が年間勝ち点15差をひっくり返す大逆転劇で年間王者に輝いた。ホームでの第1戦を0―1で落として浦和に王手をかけられたが、敵地で迎えた第2戦を2―1で勝利。アウェーゴールで浦和を上回り、3連覇を達成した2009年以来7年ぶり8度目の年間王者に輝き、国内タイトル最多を更新する18冠目を獲得した。

 年間勝ち点は1位・浦和の74に対し、3位の鹿島は59。実に15もの勝ち点差をひっくり返しての大逆転Vとなった。石井正忠監督(49)は「年間の勝ち点がどうであれ、順位がどうであれ、このCSを取ったものが今年のJリーグのチャンピオン。それが取れて本当にうれしいです」と胸を張った。

 第1ステージを制した鹿島だが、第2ステージは4連敗でリーグ戦をフィニッシュするなど11位と低迷。8月20日の湘南戦(カシマ)では途中交代に激高したFW金崎夢生(27)が石井監督との握手を拒否し、その後、一時石井監督が休養する事態にも発展した。だが、その金崎が川崎Fとの準決勝で決勝ゴールを決めて決勝進出を果たすと、決勝第2戦では2ゴールと大活躍した。

 年間王者となった勝因を聞かれた石井監督は「選手全員の力。あとは今までこのクラブに携わって…来てくれた…人たちすべての力が…集まった…結果だと思います」と声を詰まらせながら「うれしいという一言しかない。戦ってくれた選手たちを誇りに思います」と胸を張り「クラブに新しい歴史を残そうと最後のCSを戦った。それが達成できて良かった」と感激の面持ちだった。

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2016年12月3日のニュース