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犠牲選手ら追悼「われわれはシャペコエンセ」 試合予定のスタジアムで式典

[ 2016年12月1日 10:58 ]

11月30日、コロンビア中部メデジンで、飛行機事故で死亡したブラジルのサッカークラブの選手らを追悼するファンら
Photo By AP

 コロンビア中部メデジン近郊でブラジルサッカーのクラブチーム「シャペコエンセ」の選手らが乗ったチャーター機が墜落した事故で、試合が行われる予定だったメデジンのスタジアムで11月30日、犠牲者の追悼式典が行われた。AP通信などが伝えた。

 約4万の観客席が埋まり、軍楽隊が演奏を始めると、涙ぐむ人たちの姿も見られた。多くは白い服を着てろうそくに火をともし、「われわれは皆、シャペコエンセ」と書かれた紙を掲げる人も。対戦相手になるはずだったチームの選手らも参加した。

 チームは、南米のクラブチームが競う南米カップ決勝戦に初進出。その試合のためメデジンに遠征しようとして事故に遭った。

 一方、チームの本拠地であるブラジル南部サンタカタリナ州シャペコでは30日までに、多くの人々が緑と白のユニホームなどを着て大聖堂やスタジアムを訪れ、選手らを悼んだ。

 「選手の(ほとんど)全てをこんな悲しい形で失って、この街と市民は完全に打ちのめされてしまった」。29日に大聖堂を訪れたカルラ・ビレンブリニさんは語った。

 選手らをいきなり襲った悲劇を市民らも実感できない様子。スタジアムを訪れたセシリオ・ハンスさんは「遺体が戻ってきて初めて市民は(事故があったことを)信じるようになるだろう」と話した。

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2016年12月1日のニュース