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15歳久保 東京五輪への思い初めて語る「一生に一度あるかないか」

[ 2016年12月1日 05:39 ]

<U―19日本代表練習>ミニゲームでドリブルする久保(中央左)
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 U―19日本代表は30日、千葉県内で練習を行い、アルゼンチン遠征に出発した。飛び級で初選出されたFW久保建英(15=FC東京U―18)が20年東京五輪への思いを初めて吐露。「自国開催の五輪は一生に一度あるかないか。意識してないことはない。まだ(U―19日本代表の他の選手と)同じレベルではないと思っているので努力したい」と語った。

 練習には将来のスター候補を目当てに、テレビカメラ7台、約50人の報道陣が集結した。同代表がU―20W杯出場を決めた10月のU―19アジア選手権の直前合宿は取材者が数人だっただけに、異例の事態。日本協会広報担当は「この世代の代表にこれだけ多くの取材者が来るのは、平山(現FC東京)が出場した04年のU―20アジア選手権マレーシア大会以来だと思う」と驚いていた。

 中学生で唯一の遠征参加となる久保はゲーム形式の練習で前線に位置取り、鋭い切り返しでDFをかわすなど堂々たるプレーを見せた。内山篤監督(57)は「攻撃のポテンシャルはある。(ボールを持った)オンの時は非常にいい。オフでもよく周りを見ている」と高評価。5、7日に予定されているU―19アルゼンチン代表との親善試合での起用も明言した。

 久保がアピールに成功すれば、来年5月に開幕するU―20W杯韓国大会のメンバー入りも視野に入る。来年10月に開催されるU―17W杯インド大会とのダブル出場が現実味を帯びてきた。今遠征にストレッチ器具を持参するなどピッチ外の意識も高い。今後の成長次第では17歳で迎える18年W杯ロシア大会出場も夢ではないが「上に上がるのは早ければ早いほど良いが、実力がついてこなければ空回りするだけなので、地道に努力したい」と謙虚な姿勢を見せた。

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