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生存者は81人中6人か ケンペス選手ら救出情報なく…悪天候で救助難航

[ 2016年11月29日 16:48 ]

ブラジル1部クラブ乗せた飛行機墜落

29日、コロンビア中部メデジン近郊に墜落し、大破したチャーター機の機体(AP)
Photo By AP

 ブラジルのサッカーチームの選手ら乗客乗員計81人が乗ったチャーター機がコロンビアで墜落したと29日、AP通信などが報じた。生存者がいるもよう。

 28日深夜に中部メデジン近郊の山岳部に墜落した飛行機には同国1部のシャペコエンセの選手が搭乗していたとみられる。

 コロンビアのテレビ局カラコル(電子版)によると、生存者救出され、そのうちDFアラン・ルシェウ(27)がメデシン近郊ラセハの病院に搬送され、生存者として最初に確認された。

 ブラジルのテレビ局グロボニュースは、生存者の中には選手3人が含まれいると報道。ルシェウとDFダニーロ(31)、GKジャクソン・フォルマン(24)と伝えた。

 その後、コロンビアの地元警察は29日午前4時過ぎに、生存者は5人のみで、残りの乗員乗客76人は死亡したと発表。地元警察の担当者は「6人が救出されたが、うち1人は亡くなった。残念ながら、残りの乗客は死亡。死者は76人だ」と説明した。だが、その後コロンビアのサントス大統領は29日、6人が生存していると明らかにしている。

 乗客は72人で、乗組員は9人。ボリビア南部サンタクルスを出発し、コロンビアのメデジン到着の予定だったが、コロンビア山岳部にあるアンティキア県付近で連絡が途絶えた。コロンビアの地元報道によると、事故現場はアクセスが難しい上に、悪天候で救助活動は難航しているという。

 シャペコエンセの監督は、09年に神戸を指揮したカイオ・ジュニオール氏。選手は、12年に当時J1のC大阪、13~14年にJ2千葉でプレーしたFWケンペスのほか、昨年J1川崎FでプレーしたMFアルトゥール・マイア、同じく昨年に当時J2の福岡でプレーしたMFモイゼス、10年に当時J1の京都でプレーしたDFチエゴ、05年にJ1柏でプレーしたMFクレーベルら元Jリーガーが多数所属。乗客名簿によると指揮官のほかチエゴ、クレーベル、アルトゥール・マイア、ケンペスの4人が含まれていたが、救出された選手の中に名前はなかった。

 クラブの本拠地はサンタカタリーナ州のシャペコで、1973年に設立された。77年に同州選手権を制し初タイトルを獲得。78年にブラジル全国選手権1部に初昇格した。14年に35年ぶりに1部復帰を果たし、昨季は14位、今季は9位だった。

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