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浦和 CS決勝へ大胆作戦!開始15分は試運転で試合勘取り戻す

[ 2016年11月29日 05:30 ]

笑顔でパス回しの練習をする浦和DF槙野(右)
Photo By スポニチ

 年間勝ち点1位の浦和と第1ステージ王者の鹿島が激突する明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ(CS)決勝の第1戦が29日、カシマスタジアムで行われる。12日の天皇杯を最後に17日も公式戦から遠ざかる浦和は、最初の15分間で相手の出方をうかがいながら徐々にギアを上げていく構えを見せた。序盤にボールを動かしながら試合勘を取り戻す作戦で、静かな立ち上がりを目指す。 J1年間順位表  第1S順位表  第2S順位表

 浦和のリーグ制覇への道は“試合勘チャージ”から始まる。23日のCS準決勝で川崎Fを沈めて波に乗る鹿島との頂上対決。DF槙野は「試合開始の笛が鳴った瞬間から15~20分で(試合勘を)取り戻す。相手の(準決勝の)勝った勢いに押されないようにしないと」と力説。

 あえてスロースタートしながら、実戦感覚を呼び覚ます。DF遠藤は「相手の出方を見ながら、ボールを動かしてリズムをつくりたい。危ないシーンなどでの球際も意識していけば、乗っていけると思う」と言う。2戦合計で引き分けても延長、PK戦のないルールで争われる今回のCS決勝。2戦計0―0なら年間勝ち点1位の浦和が優勝となるだけに、無意味に攻め急ぐ必要はない。会場は2010年から6年間、リーグ戦で黒星のないカシマ。相性のいい場所で、じっくり戦況を見極めていく算段だ。

 試合勘不足は否めない。フルメンバーで臨んだ公式戦は今月3日のリーグ最終節の横浜戦が最後。川崎Fに敗れた12日の天皇杯4回戦は日本代表のGK西川、槙野が不在中だった。その後は流通経大、明大との練習試合もこなしたが、ペトロヴィッチ監督も「緊張感を維持するのは難しかった」と吐露する。中5日で臨む相手を待ち受けての決戦に、「180分の前半戦のつもりで戦う。バランスを取ってゼロで抑えたい」と槙野。徐々にギアを上げ、先勝への糸口を見つけていく。

 過去のCS決勝では第1戦に敗れたチームが、優勝した前例はない。「相手より走り、球際で激しく、規律を守る。その3つを大事にしていつも通りやるだけ」と西川。史上最多タイの年間勝ち点74を積み上げた浦和が、試合巧者ぶりを見せつける。

 ▽CS決勝試合方式 ホーム&アウェー方式の90分(45分ハーフ)の2回戦制で行い、2試合終了時点で勝利数の多いチームを優勝とする。同じ勝ち星(1勝1敗もしくは2分け)の場合は(1)2試合の得失点差(2)2試合のアウェーゴール数で優勝を決する。(1)(2)ともに同点の場合は年間順位上位チームが優勝。

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