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名古屋新監督に風間氏急浮上 1年でJ1復帰へ招へいに全力

[ 2016年11月18日 05:30 ]

名古屋の監督候補に急浮上した風間氏

 来季クラブ史上初のJ2降格が決定している名古屋の新監督に、川崎F監督の風間八宏氏(55)が急浮上したことが17日、分かった。この日、名古屋関係者と風間氏が川崎市内で接触したことを複数の関係者が明かした。

 名古屋はリーグ戦終了後、ボスコ・ジュロヴスキー監督(54)が今季限りで契約を満了すると発表。当初、アーセン・ベンゲル監督の推薦を受けたポール・ルグエン氏(52)を第1候補としていた。相手の弱点を見抜いて柔軟に戦術を変更するルグエン氏の手腕を評価し、年俸3億5000万円の破格のオファーを提示していた。ところが、カメルーンやオマーン代表監督を歴任したルグエン氏にとってトップリーグではないことはネックとなり、家族からの反対も受けたことで話は立ち消えとなっていた。

 路線変更を余儀なくされた名古屋だが、実はJ1残留争い真っただ中だったシーズン終盤から水面下で風間氏の擁立に動いていた。保坂勝チーム統括部担当部長が親しい川崎Fのスタッフを通じて打診。20年東京五輪の有力な監督候補に挙げられている風間氏だが、一部関係者によると代表の監督よりもクラブの監督へのこだわりが強いという。条件面がうまく折り合えば受諾する可能性はある。

 川崎Fではパスサッカーを展開し、今季J1勝ち点2位に導いた風間氏。1年でのJ1復帰を目指す名古屋は、招へいへ全力を挙げる。

 ◆風間 八宏(かざま・やひろ)1961年(昭36)10月16日、静岡県出身の55歳。清水商(現清水桜が丘)から筑波大へ進学し、在学中の80年に日本代表に選出された。卒業後は欧州を中心に活躍し、84~85年にレバークーゼンアマでプレー。広島に在籍した93年のJリーグ開幕戦では開始1分で日本人Jリーグ初ゴールを決めた。97年に現役引退。桐蔭横浜大の監督、日本協会特任理事、母校・筑波大の監督を経て12年4月に川崎Fの監督に就任。今季限りでの退任が決まっている。

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2016年11月18日のニュース