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終了間際の内村堅首弾!札幌 最終節ドロー以上で昇格&優勝だ

[ 2016年11月13日 05:30 ]

明治安田生命J2第41節 ( 2016年11月12日    フクアリ )

<千葉・札幌>後半ロスタイム、内村の得点に喜ぶ都倉(左)ら札幌イレブン

 さあ、最終戦でJ1昇格だ!!J2札幌は12日、アウェー(フクアリ)で千葉と対戦。1―1の後半ロスタイムにFW内村圭宏(32)の劇的な決勝弾で逆転勝ちした。札幌は勝ち点84に伸ばして首位を死守。自動昇格(2位以内)を争う清水が勝ったため、J1昇格は20日の最終戦(対金沢、札幌ドーム)に持ち越された。松本を含めた三つ巴の争いの中、札幌は引き分け以上で他チームの結果に関係なくJ1昇格とともにJ2優勝が決まる。 試合結果  順位表

 まるで昇格が決定したようだった。FW内村の劇的過ぎるロスタイム決勝弾。真っ先にサポーターの前に向かった内村にベンチメンバーも、四方田監督までも我を忘れて駆け寄った。ヒーローを中心にひと固まりになり、歓喜の「内村コール」は鳴りやまない。それは選手とサポーターが一体となった札幌の姿だ。

 1―1で迎えた後半のロスタイムだ。DF河合の縦へのロングフィードが、DFラインの裏を抜ける。反応した内村が右足を振り抜くと、ボールはゴール左に豪快に突き刺さった。「イメージ通り。流れてきたら絶対シュートを打とうと思っていた」。その後、残りのロスタイムは捨て身の全員守備。勝利を告げるホイッスルが鳴った。

 圧巻の勝負強さだ。前回昇格の11年。最終節のFC東京戦(札幌ドーム)に2得点でJ1へ導いたのが内村だった。あれから5年。今回は昇格弾ではなかったが、1点を追う後半に投入された“切り札”は、J1切符を手元まで引き寄せた。「こういう展開の方がFWは燃えるので」ゴールハンターならではの言葉だ。

 内村だけではない。エースのFW都倉も後半26分、DF福森の右からのFKを頭で合わせて同点ゴール。「プレッシャーや緊張で押しつぶされそうな状況だった」。そんな苦境でも一発でチームを生き返らせた。まさしくエースの証明だ。

 「勝つしかない中で選手たちが強い気持ちを見せてくれた。サポーターもホームのように後押ししてくれた。本当にうれしい」。四方田監督は目を潤ませて言った。これで20日の最終戦に引き分け以上なら、清水と松本の結果に関係なく昇格が決まる。DF福森、FWジュリーニョを累積警告で欠くが、内村に迷いはない。「ホームで勝って終わりたい」。J1ロードは本拠地・札幌ドームでゴールを迎える。

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2016年11月13日のニュース