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本田 ハリル監督に直訴へ!思惑のズレ埋め「試したいことある」

[ 2016年11月9日 05:30 ]

本田とハリルホジッチ監督(右)

 国際親善試合オマーン戦(11日、カシマ)、18年W杯ロシア大会アジア最終予選サウジアラビア戦(15日、埼玉)に挑む日本代表は8日、茨城県鹿嶋市内で合宿3日目を行った。FW本田圭佑(30=ACミラン)がバヒド・ハリルホジッチ監督(64)と直接会談することを明言。指揮官の求めるサッカーと自身の考えをすり合わせ、オマーン戦で試す意気込みだ。この日、海外組を含めた全25選手がそろった。

 いつまでも手をこまねいていられない。低調なパフォーマンスが続く日本代表を変えるため、本田がハリルホジッチ監督と直接会談することを明かした。

 「監督とはしっかりコミュニケーションを取ろうと思っている。チームの戦い方、サウジアラビア戦でどう結果を残すかにフォーカスを当てて」

 目的は、指揮官の求めるサッカーと選手の特長を生かしたサッカーとの差を埋めることだ。10月11日に行われたW杯アジア最終予選のオーストラリア戦前、本田は「縦へのスピード感ともう少し相手を引き出す駆け引きや組み立て。ハリルホジッチ監督のやりたいこと(縦へのスピード)の比重が高すぎている」とジレンマを口にしていた。同最終予選は9月1日のホームUAE戦でまさかの黒星スタート。4試合6得点、B組3位と乗りきれていない。オーストラリア戦前は「試合まで時間もない。あえて話さないようにしている」と話していたが、その禁を解くときが来た。

 15日に対戦するB組首位のサウジアラビア戦で敗れれば、ハリルホジッチ監督の進退問題も再燃することが必至だ。しかし、立て直すチャンスはまだある。本田は11日の親善試合オマーン戦へ目を向け「それを生かさないといけない。試したいことがある」と不敵に笑った。指揮官と話し合ったうえで

(1)コンビネーションのつくり方
(2)選手同士の動き方
(3)ボールの運び方

などをトライする。速攻と遅攻を使い分け、より分厚い攻撃パターンをつくり上げる。

 自身の状態も上向いている。オーストラリア戦では前半に左足首を痛めて、ハーフタイムに自ら交代を申し出たほどの激痛だったという。ACミランで久々の先発となった10月25日ジェノア戦も試合に出場できる状態ではなかった。だが「良くなっています。心配していない」と完治を強調。この日も軽快にランニングをこなした。指揮官との“融合”を図り、サウジアラビア戦へチーム力を高めていく。

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