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レアルの顔どっち!?上り調子のベイル Cロナは新契約で最高年俸

[ 2016年11月8日 11:00 ]

リーガエスパニョーラ第11節 ( 2016年11月7日 )

<Rマドリード・レガネス>不発のC・ロナウド(AP)

 ともに大型の長期契約を結んだ銀河系軍団の“二枚看板”が明暗を分けた。リーガエスパニョーラ第11節の5試合が6日に行われ、レアル・マドリードはレガネスを3―0で下し4連勝。唯一の不敗で首位をキープした。10月30日に22年まで契約を延長したウェールズ代表FWギャレス・ベイル(27)が2得点と活躍。一方でこの日に21年までの契約延長が発表されたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(31)は不発に終わった。

 Rマドリードはレガネス戦後に、C・ロナウドと21年6月30日まで契約を延長することで合意したと発表。翌7日に正式契約にサインした。09年にマンチェスターUから加入後、クラブ歴代最多の公式戦371得点(360試合)を挙げている31歳の大黒柱は、36歳まで“白い巨人”でプレーすることが決定。ジダン監督はクラブ公式サイトで「彼の夢は、このクラブで引退することだった。昔の自分のように彼がここで現役を終えるというのは、うれしいね」と歓迎したが、背番号7はピッチで精彩を欠いた。

 フル出場したレガネス戦は、シュートわずか3本で公式戦2試合連続ノーゴール。前半22分にGKとの1対1の絶好機を上にふかし、後半ロスタイムのFKも大きく外した。ポルトガル代表として初優勝した欧州選手権で左膝を負傷し、今季開幕に間に合わなかった。9月に復帰した後は、公式戦12試合で7ゴールを挙げてはいるが、この日を含めてホームでは5試合連続の不発。加入後の自己ワーストを更新したエースを地元アス紙は「試合開始からナーバスで警告を受けた。後半にベイルからパスをもらえず、不満をあらわにした」とイライラぶりを伝えた。

 ロナウドとは対照的に、上り調子なのがベイルだ。10月30日に新たに22年までの6年契約を結ぶと、2日の欧州CLレギア・ワルシャワ戦で試合開始55秒でクラブの大会最速記録となる豪快な左足ボレー弾を決めた。この日も前半だけで2ゴールを挙げ、マルカ紙は「新たなリーダーの活躍で首位をキープ」と報道。今季公式戦7得点でロナウドと肩を並べた。

 13年の加入後、ベイルは“ナンバー2”の存在だった。英紙サンによると、今回の契約延長で週給36万ポンド(約4680万円=年俸換算で約24億3360万円)となりチーム最高になったと伝えられていたが、ロナウドの新契約は週給44万ポンド(約5720万円=年俸換算で約29億7740万円)で抜き返されたという。ただし現在のピッチでの輝きはチーム最高といえる。名門のエースの座をベイルが奪うのか。それともロナウドが復調し、君臨し続けるのか。Rマドリードは来月にクラブW杯に出場するために来日。日本のファンは生で“エース継承”の場面を目撃するのかもしれない。

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