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ハリル監督“超得点力不足”解消へ超攻撃的新オプション4トップも

[ 2016年11月5日 05:30 ]

大迫、久保ら代表メンバーを発表するハリルホジッチ監督

 日本協会は4日、親善試合オマーン戦(11日、カシマ)、W杯アジア最終予選サウジアラビア戦(15日、埼玉)に臨む日本代表25人を発表した。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)はFW大迫勇也(26=ケルン)を1年5カ月ぶり、FW久保裕也(22=ヤングボーイズ)を就任後初招集するなどMF、FW陣を大幅に変更。得点力不足解消に向け、4トップを採用する可能性も示唆した。 

 スクリーンに映し出された日本代表にフレッシュな名前が並んだ。大迫は15年6月のシンガポール戦以来、久保は12年2月のアイスランド戦以来の復帰。小林祐は6月のキリン杯以来2度目の選出で、井手口は初招集だ。ハリルホジッチ監督はGK、DFに常連組を選出した一方で、中盤より前の選手を10月から大幅変更。ケガの武藤、小林悠、大島に加えて、柏木、宇佐美を外し「ビッグチャンスはつくっているが、仕留めるところを伸ばさないといけない。若い選手を呼んで、グループをフレッシュにしたい」と意図を明かした。

 B組3位と苦戦するW杯アジア最終予選は4試合を終えて6得点。8試合16得点を記録した14年W杯ブラジル大会アジア最終予選に比べ、1試合平均で0・5点も劣る。課題は明確。指揮官は「大迫は他の選手よりも力が強い。久保は2人目のアタッカーとして衛星的な動きをする」とFW2人に期待した。ミドルレンジから強烈な一撃を放つ井手口については「(ディフェンスの)背後へのパスが良く、得点も取れる」と評価。「小林祐希は16メートルの中に入っていける」と各選手の特長を列挙して「点を取りにいく時のソリューションとして4トップにするかもしれない。左右に2人のFW、真ん中に2人のFWを置くということ」と超攻撃的オプションとなる新システムを導入する可能性も示唆した。

 11日の親善試合オマーン戦を“新戦力”のテストと、所属クラブで出場機会の少ない欧州組の調整に充てる方針。オマーン戦次第では、6大会連続のW杯出場に向けたヤマ場となるB組首位のサウジアラビアとの大一番で大胆采配に打って出る可能性もある。負ければ進退問題が再燃することは必至だが「私は将来の準備をしている。すぐにリーダーになって決定的な仕事をすることは期待していない。若い選手は目上の選手に遠慮せずに、もっともっとやってほしい。そういう雰囲気をつくりたい」と強調した。チームを進化させるには、血の入れ替えが不可欠。クビと背中合わせの戦いが続く中、あくまでW杯本大会を見据えてチームづくりを進める。

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