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横浜非情…3年連続フル出場38歳中沢に“年俸半減”提示

[ 2016年11月5日 05:30 ]

軽快な動きでアップする中沢

 横浜は4日、各選手に来季契約を通知し、3年連続フル出場した元日本代表DF中沢佑二(38)は50%近いダウンとなる推定年俸5000万円の非情提示を受けた。「35歳以上は必要とされない。僕が頑張ることがマリノスにはプラスにならない。外へ出て行ってくださいというレベル」とショックを隠せなかった。

 獅子奮迅の活躍も報われない。横浜は今季から最新設備の整ったマリノスタウンを離れ、練習拠点を新横浜公園内に移した。凸凹で硬いピッチの利用も多く昨季よりケガ人は増加。環境面が厳しくなる中、体を張り、チームで唯一のフル出場を果たした38歳DFに対する誠意は感じられず、冷酷な評価となった。中沢は「代理人を入れて話さないといけないレベル」と無念の面持ちだった。

 利重チーム統括本部長は「ドラスチックな事をするつもりはない。ベテラン、中堅も大事。その上で難しい判断をすることもある。(中沢とも)今後、話していけばマリノスとして進んでいけると思う」と説明した。ただ、提携するシティー・グループの編成面に対する影響力が強く、チームの顔、功労度に関係なく加速度的に世代交代への動きがみられる。

 30歳のDF小林祐三は今季限りで契約満了。34歳の元日本代表のDF栗原勇蔵も50%以上の大幅ダウンを提示された。MF中村俊輔に関しては既に磐田の来季獲得への動きも表面化している。J屈指の名門が“大荒れ”の様相を呈してきた。

 ▼中沢の年俸 08年シーズン終了後のオフ、横浜から3000万円アップの推定年俸1億2000万円の2年契約が提示された。02年に東京Vから横浜に移籍し30歳で初の大台突破。以来、Jリーグの日本人選手では常にトップクラスを維持してきた。

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2016年11月5日のニュース