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オシム氏 叙勲に喜び「雨の中びしょぬれで練習したのも無駄ではなかった」

[ 2016年11月4日 16:43 ]

 秋の叙勲で3日、旭日小綬章受章が決まったサッカー元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(75)が、代理人を通じて喜びの声を寄せた。「勲章をもらうために日本に行ったのではないので驚いている。自分の仕事が評価されたわけで、ある時は雨の中びしょぬれで練習したのも無駄ではなかったことになる。妻も喜んでいる」と、アシマ夫人とともに吉報に触れた。

 教え子でもあるストイコビッチ氏も昨年受章した。「ピクシーと合わせ、旧ユーゴスラビアのサッカーが評価されたものと理解している。日本とこの地域の友好がより深まることを望む」と双方の交流促進を願った。

 「考えて走るサッカー」を掲げ、強豪国の模倣ではなく日本の特長を生かした強化方針を打ち出した。機知と示唆に富んだ語録でも知られた。2007年に病に倒れて志半ばで代表監督を退任したが、今も日本へ厳しくも温かい視線を送る。

 「日本サッカー界の幸運と健闘を祈る。日本のファンのみなさんにも、選手たちに『もっと走れ』と声援を送り続けてくださるようお願いしたい。ありがとう、またお会いしましょう」と締めくくった。

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2016年11月4日のニュース