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「末代まで刻まれた恥」J2降格の久米社長「フロント力ないチームは落ちる」

[ 2016年11月3日 17:50 ]

明治安田生命J1第2S第17節 ( 2016年11月3日    パロ瑞穂 )

<名古屋・湘南>サポーターのブーイングを浴びた名古屋・久米社長の試合終了後のあいさつ

 クラブ初のJ2降格決定を受け、名古屋の久米一正社長(61)が試合後に報道陣の取材に応じ、自身の責任に言及した。

 「名古屋という名門、ビッククラブ…93年Jリーグ創設からずっとJ1でやってきたチームをJ2降格させた。不名誉な歴史を作ったことを深くお詫び申し上げます」とまずはセレモニーに続いて謝罪の言葉を重ねると、自身の人生にも触れ「柏に8年、清水に5年。名古屋に来て9年目で名古屋を落とした責任は社長である私にある。大ブーイングが物語っているように」とがっくり。「フロント力を試された1年。フロント力がないチームは落ちる。常々、柏の時は黄色い玉になれ、清水の時はオレンジの玉になれ、ここでは赤い玉になれ、と言って来た。残念ながら、束ねる力が足りなかった」と責任を痛感しているように話した。

 「人生は一代、名は末代まで残る。名古屋を落とした社長は誰だ、それは久米だ、になる。末代まで刻まれた恥です」とも話した久米社長。ストイコビッチ監督のもと2010年にクラブ初のJ1優勝を成し遂げながら、柏時代の盟友・西野朗氏を監督に招へいした14年から雲行きが怪しくなり、指導者経験のない小倉隆史氏をいきなりGM兼任監督に据えた今季、低迷は決定的に。「西野さんが15年まで2シーズン指揮を執り、その後、小倉君を招へした。監督に推薦したのは私」と振り返り「任命責任はある」とした。

 だが、自らの去就については「J1に残れなかったら…とサポーターにも話している。ただJ1に残れば年齢も年齢なので…と思っていたが、J2に落として逃げるのもと思っている。少し自分の中で考えたい」と明言せず。他クラブへの流出も考えられる選手については「J1に1年で戻ってこないといけない。これから準備していきたい、必ずJ1に戻ってくる。なので選手を残留させるように努力したい」と話し、「G大阪や柏のように1年で復帰して優勝争いさせるには今いる選手を口説いて、他チームのオファーも蹴散らしていく熱い信念を持つこと。お金を使ってでも残すべき選手は残す。簡単ではないが」と自らに言い聞かせるように話した。

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2016年11月3日のニュース