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浦和年間1位へ!関根 11・3横浜戦“再現弾”狙う

[ 2016年11月2日 05:30 ]

練習でシュートを放つ浦和MF関根

 年間勝ち点1位の浦和は3日、ホームで横浜とリーグ最終節を迎える。左ウイングバックで先発が濃厚なMF関根貴大(21)は、14年11月3日の横浜戦で決勝点を挙げており、同じ日、同じ相手に再現ゴールを狙う。チャンピオンシップ(CS)決勝のシード権獲得、リーグ記録を更新する年間勝ち点76へ、クラブ生え抜きのドリブラーが突破口となる。 J1年間順位表  第2S順位表

 浦和育ちのドリブラーが最後に決める。前節で第2ステージ優勝を決めたが、年間勝ち点1位を巡る争いは終わらない。最終節に勝てば、無条件でCS決勝からの出場が決まる。リーグ記録更新となる年間勝ち点76も達成できるだけに、関根は「自分たち次第。やってきたことを出して、いい形で締めくくりたい」と決意を語った。

 頭の中には鮮明なイメージがある。2年前の14年11月3日。切り札として投入された高卒1年目の19歳が敵地で横浜に決勝ゴールをねじ込んだ。その一撃でリーグ優勝に王手をかけた。会場こそ違えど、くしくも最終節は同じ11月3日の横浜戦。「この時期の横浜戦はいい思い出がありますからね」と笑ったドリブラーは「よりサイドが起点にならないと。そうすれば中も使える」と自覚を込めた。DF槙野から「ラッキーボーイ」と名付けられた男が、2年間の成長を見せる。

 大歓声を味方にしてきた。14年3月の清水との無観客試合でデビューしたが、J初ゴールはチケット完売で5万4350人が詰めかけた同5月のホームC大阪戦だった。月間MVPを獲得した昨年5月も、埼スタでマークした2得点は4万人超のサポーターの前で決めた。次節は前売りチケット約5万8500枚が今季初めて完売。「(歓声に)あおられちゃう時もあるんですけどね」と冗談を言いながらも、「見ている人はボールを下げたらつまらないと思うのも分かる。ドリブラーで期待されるのも分かっています」と話す。観客が多ければ多いほど、強心臓の背番号24は後押しされる。

 2桁ゴールを目標に挙げた今季は現在2得点にとどまる。だからこそ、「最後はいい形でゴールに絡みたい」。浦和が目指す年間勝ち点「76」。最強を証明する総仕上げは21歳に懸かっている。

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