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実は似ているサッカーと将棋 世界を広げる相乗効果に期待

2015年7月、J1の横浜―山形戦の試合前のイベントで郷田真隆王将(右)と公開対局を行い、勝利しガッツポーズを見せる元日本代表DFの波戸康広氏
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 「サッカー」と「将棋」――。ジャンルの異なる両者には、意外なつながりがあることを知っているだろうか。

 J1横浜のホーム戦では年に1度、そして将棋の駒の産地・山形県天童市を拠点とするJ2山形では年に2度、「将棋×サッカー」のコラボレーションイベントが開催されている。

 イベントの中心人物は、熱烈なJ2札幌サポーターで棋士の野月浩貴七段(43)。12年3月に山形の試合を観戦したことからコラボ企画の話が立ち上がった。

 戦型やフォーメーションなど、将棋とサッカーには共通する部分が多いそうだ。選手個々の特性を生かして戦術を組み立てるサッカーは、棋士の思考とも重なるところがあるという。

 例えば、サイドバックの選手を飛車と見立てれば、相手陣内に入ると竜に成り、攻撃にも加わる。このように、ポジションを駒に置き換えて観戦してみることも、楽しみ方の一つになると思う。その親和性から、将棋とサッカー両者のファンを結ぶイベントが企画されるようになった。

 野月七段は「互いに似た部分があるので、将棋ファンにもサッカーファンが多く、その逆もしかり。将棋ファンがスタジアムに足を運び、サッカーファンが将棋中継(テレビ、インターネット放送)を見るきっかけになれば」と語った。

 さらに大きなムーブメントへのきっかけは、14年1月に三ツ沢球技場で行われた元横浜、大宮のMF波戸康広氏の引退試合。キックオフ前のセレモニーでは、熱烈な将棋ファンの波戸氏に、日本将棋連盟から「将棋親善大使」が任命された。波戸氏は現在横浜F・マリノスのアンバサダーを務めるとともに、アマ二段の棋力を誇る実力者だ。

 スタジアムでのコラボイベントには野月七段をはじめ、郷田真隆王将(45)、渡辺明二冠(32)など、サッカー好きの棋士も多数出演し、公開対局や指導対局、トークショーなどが行われている。今までスタジアムに足を運んだことがなかった将棋ファンにとってもサッカー観戦のきっかけになり、また、今まで将棋になじみのなかったサッカーファンが、公開対局やトークショーを目にすることで将棋の楽しさに触れるなどの相乗効果が生まれているという。

 記者は入社以来、10年間、イベントを手がける事業本部に在籍。将棋の七大タイトルのひとつ、王将戦の運営を担当してきたが、この10月の異動でサッカー担当となった。「まるで接点がないと思われるどんなことにも必ず共通項がある。そして将棋が、必ず助けてくれる」。業務内容が大きく変わる記者に、郷田王将が贈ってくれたメッセージだ。

 新米記者に任された初めてのコラムでも、早速将棋の力を借りることに。企画営業での経験を、新しい世界につなげていくことが新たな使命だ。(伊藤 靖子)

[ 2016年10月24日 10:30 ]

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