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G大阪 無念2年連続準V…今冬大型補強へ大久保らリストアップ

[ 2016年10月16日 05:35 ]

<ルヴァン杯決勝>PK戦でキックを止められ、うつむくG大阪・呉屋
Photo By 共同

 ルヴァン杯決勝が15日、埼玉スタジアムで行われ、G大阪はPK戦の末に浦和に敗れ2年連続準優勝に終わった。前半17分にFWアデミウソン(22)がドリブルで持ち込んで先制点を奪ったが、後半31分に途中出場の浦和FW李忠成(30)に決められ同点に追いつかれ、延長戦でも勝負がつかずにPK戦へ。PK戦では大卒新人FW呉屋大翔(22)が外し4―5で敗れた。 試合結果

 浦和5人目・遠藤のシュートが決まった瞬間、日本代表GK東口は大の字になって倒れた。FW呉屋はうなだれた。死力を尽くした120分間後のPK戦。勝利の女神はほほ笑んでくれなかった。

 「決勝で負けると時間が経てば悔しさが増してくる。大阪に着く頃にMAXになっているでしょう。ああしておけば良かったとか、なんで呉屋を指名したかなぁとか…」

 敗軍の将・長谷川監督は報道陣を笑わせながら激闘を振り返った。運命を委ねたPK戦。事前にキッカー役5人を選出していたが、そのうちの1人が辞去した。パッと目があったのが呉屋。「蹴りにいきます」。新人ながら、この大舞台で“志願”。気持ちの強さに賭け、4人目に指名した。

 呉屋は「自信はあったけど、GKの姿が目に入って悩んだ」と日本代表GK西川のセーブに阻まれた。だが指揮官は「勇気のあるPKを蹴ってくれた。これを契機に呉屋が成長してくれたら、いつかタイトルをもたらしてくれる」と責めるどころか賛辞。延長後半15分にも右ポスト直撃のシュートを放った呉屋も「もう一度こういう舞台に立って、次はチームを勝たせるのが自分の責任」と涙を見せなかった。

 一方、リーグ優勝も厳しい状況に追い込まれている長谷川監督は「突き放せる駒や力が足りなかった」と現有戦力からの補強も示唆した。完全移籍が決定しているFWアデミウソンに加えて、水面下では来季J2降格が決定した福岡FWウェリントンを筆頭に、日本代表FW小林(川崎F)や3年連続得点王の元日本代表FW大久保(同)をリストアップ。タイトル奪還へ向けてチーム力をアップさせる方向だ。刻まれた悔しさは次への糧。全体的な底上げを図り、巻き返していく。

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