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ルヴァン杯初代王者は浦和!PK戦制し13年ぶり頂点 ミシャ監督悲願の初タイトル

[ 2016年10月15日 15:56 ]

<G大阪・浦和>優勝しサポーターと喜ぶ浦和イレブン
Photo By スポニチ

 JリーグのYBCルヴァン杯決勝が15日、埼玉スタジアムで行われ、浦和が1―1で突入したPK戦を5―4で制し、G大阪を下して2003年以来13年ぶり2度目のリーグ杯タイトルを手にした。浦和の主要タイトル獲得は07年のACL以来9年ぶりで、国内タイトルはリーグと天皇杯の2冠を制した06年以来10年ぶり。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(58)にとっては就任5年目で初タイトルとなった。

 先に試合を動かしたのはG大阪。前半14分の決定機を逃したアデミウソンだったが、3分後の同17分、約50メートルをドリブルで独走して先制ゴール。遠藤と今野が自陣でボールを奪うとすかさずアデミウソンにパス。ブラジル人FWはDF槙野をかわすと相手陣内をドリブルで切り裂き、最後はGK西川との1対1を制して左足でゴールに流し込んだ。浦和は序盤にMF関根がシュートを放った以外は、G大阪守備陣の前に好機をつくれず。前半36分にMF宇賀神が負傷交代するアクシデントにも見舞われ、無得点で前半を終えた。

 後半はMF高木が再三ゴール前で決定機を迎えるなど、一転して浦和が主導権を握る展開。25分に武藤に替えてFWズラタンを投入したペトロヴィッチ監督は、31分には高木を下げてFW李忠成をピッチへ送った。するとこの采配が的中し、李がファーストタッチで同点弾。柏木の右CKにニアサイドで頭で合わせ、スタンドを赤く染めたサポーターの目の前で試合を振り出しに戻した。

 両者譲らず1―1で延長戦に突入。浦和は延長前半11分に李が、同後半3分にはMF駒井がゴール前で決定的な場面を迎えたが、ともに決めきれず。同14分には途中出場のFW呉屋が右サイドからシュートを放ったが、右ポストに当たってラインぎりぎりで森脇にクリアされた。120分でも決着がつかず、そのままPK戦にもつれ込むと、5人全員が決めた浦和に対し、G大阪は4人目の呉屋のキックがGK西川に止められ、5―4で浦和に軍配が上がった。

 特別協賛社の商号変更に伴い今季の決勝トーナメントから、「ヤマザキ・ナビスコ杯」から改称されたルヴァン杯。1992年に始まったナビスコ杯は「同一スポンサーによる世界最長のプロサッカー大会」として13年にギネス世界記録に認定された。

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2016年10月15日のニュース