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川崎F・風間監督 今季限りでの退任発表「残り試合に全力を」

[ 2016年10月12日 13:02 ]

今季限りで退任する川崎Fの風間監督
Photo By スポニチ

 川崎Fは12日、風間八宏監督(54)と来季の契約を更新せず、今季限りで退任することを発表した。同監督は今季が2年契約の最終年。クラブ側の続投要請に対して、就任から4年半になったことなどから「川崎Fでの仕事はやりきった。一度リセットしたい」と契約満了を希望したという。発表によると、現時点で後任は未定。

 風間監督は2012年4月に就任すると、短いパスを確実につなぎ、ボール保持率を上げる攻撃的なサッカーでチームを改革。タイトル獲得はないが、リーグ戦では年間8位、3位、6位、6位の成績を残した。持ち前の攻撃力に加えて守備が安定した今季は第1ステージは2位と優勝にあと一歩届かなかったが、第2ステージは3位、年間順位では浦和と勝ち点1差の2位。年間3位以内が確定し、チャンピオンシップ(CS)出場を決めている。天皇杯でもベスト16に進出しており、2冠の可能性を残している。

 同監督はクラブを通じて「このたび、今季限りで退任することになりました。川崎フロンターレに監督として就任し、選手達が成長し、個性的なチームになることが出来たと思っています。それにはすべての条件が揃わなければいけない。簡単なことではないですが、ファン・サポーターをはじめ、すべてのフロンターレに関わる皆様に支えていただきましたこと感謝しております。まだ戦いは続いていきます。今まで通り、目の前の1戦1戦に全力を注ぎ、選手達、スタッフ、そしてすべてのフロンターレに関わる皆様と共に残りの試合に全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございました」とコメントを発表した。

 風間監督は静岡県出身で清水商、筑波大を経てドイツでプロとして活躍。Jリーグでは広島でプレーし、日本代表では19試合に出場した。1997年の引退後は桐蔭横浜大で監督を務め、2008年からは筑波大を指揮。川崎Fが自身プロチーム初の指揮となった。

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2016年10月12日のニュース