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【中田浩二の視点】豪のシステム変更と日本の“意識”で守備合格点

[ 2016年10月12日 08:58 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月11日    オーストラリア・メルボルン )

全員が守備の意識をしっかり持って戦ったオーストラリア戦
Photo By スポニチ

 アウェーでオーストラリアに1―1は悪くないが、十分に勝てた試合だった。守備は90分間を通してよくできていた。PKはアンラッキー、原口が勢いを付けすぎたが全体的には守備ラインを高く設定して、全体をコンパクトにして守ることができていた。

 FWジュリッチには吉田と森重が体を付けて自由にプレーさせないようにし、ボランチと連係してボールを奪っていた。小林と原口もサイドでよく守備をしていたし、途中出場のカーヒルにも決定的な仕事をさせなかった。

 オーストラリアが4―3―3から4―4―2にシステムを変えてきたため、日本が守りやすかったこともあった。左SBに高さも守備力もある槙野、ボランチに守備が得意な山口を入れたことも「まずはしっかり守ろう」というベンチの意図の表れ。全員が守備の意識をしっかり持っていたことが、最後まで落ち着いた試合運びができた要因だろう。

 同点にされた後に少し慌てるシーンがあったが、この先も守備に関しては問題はないと思う。 (元日本代表DF)

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2016年10月12日のニュース