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槙野 酒井宏&長友の穴埋めた!攻撃参加封印で左SB専念

[ 2016年10月12日 05:30 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月11日    オーストラリア・メルボルン )

<オーストラリア・日本>後半、競り合う槙野(左から3人目)
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 DF陣は戦術変更にも柔軟に対応した。指揮官はこの日、守備時に本田、香川を前線に残し、DFラインと中盤4人の2ラインをコンパクトに保つ、4―4―2に近い布陣を初めて採用。前半はそれが奏功し、相手にスペースさえ与えなかった。相手のフィジカルに苦しむ場面もあったが、PKによる1失点に食い止め、吉田は「守備に関してはうまくできていたと思う」と振り返った。

 守備的戦術の象徴だったのが、左サイドバック(SB)に入った槙野だ。サイドバックでの先発はザックジャパン時代の13年7月28日の東アジア大会・韓国戦以来。出場停止の酒井宏に加え、脳振とうで離脱した長友が不在という緊急事態だったが、指揮官から「高さと強さを出してほしい」との指示を受け、得意の攻撃参加を自重し守備に専念。きっちり自らのタスクを遂行し「今日はSBというよりも、どっちかというと真ん中寄りの意識が強かった」と振り返り「僕は長友選手や酒井宏樹選手の代わりとは思っていない。自分の持ち味を出そうと思った」と胸を張った。

 相手にボールを回される場面もあったが、西川は「監督の狙い通り、相手にボールを持たせてブロックをつくって、ラインをつくって…ができた」と分析。宿敵相手にW杯予選での初白星こそ逃したが、吉田は「中を締めれば何もできない。相手のウイークポイントとストロングポイントは明確になった」とホームでの再戦へ手応えをつかんだ様子だった。

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